1. Top
  2. Jobs & Career
  3. ITエンジニアはやめとけ?現実を知れば”やめとけ”と言われる理由が変わる!

ITエンジニアはやめとけ?現実を知れば”やめとけ”と言われる理由が変わる!

ITエンジニアはやめとけ?現実を知れば”やめとけ”と言われる理由が変わる!

ネット記事やSNSでは、「ITエンジニアはやめとけ」という言葉を目にすることがあります。IT業界への転職を考えたとき、周囲からネガティブな言葉をかけられることがあるかもしれません。では、実際にIT業界に就職・転職した人は後悔をしているのでしょうか?

厚生労働省が公表している「令和5年雇用動向調査結果の状況」によると、全産業の離職率が15.4%であるのに対し、ITエンジニアが分類される情報通信業の離職率は12.8%と、決して悪い数字ではありません。

では、なぜITエンジニアにはネガティブなイメージがあるのでしょうか。本当に転職を避けるべき職業なのでしょうか?

本記事では、「やめとけ」と言われる理由を考察しつつ、実際の現場でのリアルな実情を解説します。また、ITエンジニアの魅力や、スキルを身につけることで広がる可能性についてもご紹介しますので、ぜひ転職を考える際の参考にしてください。

ITエンジニアが「やめとけ」と言われる4つの理由

ではまず、一般的に「ITエンジニアはやめとけ」と言われている理由を、具体的に4つご紹介します。

①労働環境が厳しい

ITエンジニアに限らず、どの職種でも職場環境は多種多様です。ただし、一般的に、ITエンジニアが長時間労働になりやすい職種であることは事実です。

IT業界は、プロジェクトの進行にスピードを求められる傾向があり、短い納期で結果を出さなければならないケースが多く見られます。また、トラブル対応や仕様変更が頻繁に発生し、労働時間が長くなることも少なくありません。特に下請け企業は作業量が多く、一部の職場ではブラックな労働環境になることもあります。

しかし、近年は働き方改革が進み、フレックスタイム制やリモートワークを導入する企業が増え、労働環境の改善が進んでいます。特に、IT業界はパソコンとインターネット環境があれば業務を遂行できる職種が多く、他の業界と比べても柔軟な勤務体系を導入しやすい業界といえるでしょう。これにより、時間や場所にとらわれずに働ける環境が整いつつあります。

②常に学び続ける必要がある

IT業界は技術革新のスピードが非常に速く、常に最新の知識を学び続ける必要があります。そのため、業務時間内外を問わず、最新技術の動向を把握したり、新たな知識やプログラミング言語を習得する努力が求められます。さらに、早すぎる技術の進化により、せっかく身につけたスキルが無駄になってしまうこともあり、大きなストレスを感じている人もいるでしょう。

しかし、常に学び続ける姿勢は、自身の市場価値を高める上で非常に重要です。最新の知識を持つエンジニアは需要が高く、より良い条件の職場に転職することも可能になります。

③コミュニケーションの負担が大きい

ITエンジニアは、専門的な知識やスキルが重要視される職種といえます。1人で作業を進める時間も多く、コミュニケーション能力が軽視されがちです。しかし、実際には1人で完結する作業はごくわずかであり、クライアントの意向を正確に把握したり、プロジェクトを円滑に進めるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。さらに、プロジェクトリーダーやマネージャーといった役割を担うようになれば、高いコミュニケーション能力に加え、リーダーシップや交渉力、プレゼンテーション能力などが求められます

ITエンジニアの中でも、特に他者とのコミュニケーションが苦手だと感じている人は、対人スキルが求められる場面を負担に感じることがあるようです。

④給料が思ったより上がらない場合も

ITエンジニアの平均年収は、一般的に他の業種と比較して高い傾向があります。しかし、経験年数やスキル、所属する企業規模によって大きな差が生じることも少なくありません。特に、中小企業や下請け業務を担う企業は、大手ITベンダーと比較すると年収が上がりにくい傾向が見られます。年収アップを目標に転職したにもかかわらず、期待していたほどの昇給に至らないと感じている人もいるでしょう。

このような状況から、「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由のひとつとして、給料が上がりにくい点が挙げられますが、これはあくまで一部のケースであり、すべてのITエンジニアに当てはまるわけではありません。また近年では、下請け企業でもエンジニアの待遇改善に取り組む動きが増えています

実際のところ、ITエンジニアの現実はどうなのか?

次に、「ITエンジニアはやめとけ」といわれるネガティブな印象に対し、本当にイメージ通りの職業であるのかどうか、ITエンジニアの実情や将来性について考えてみましょう。

すべての企業がブラックではない

少し前まではブラックなイメージが強かったIT業界ですが、近年は労働環境の改善に力を入れる企業が増えてきています。特にスタートアップ企業や大手IT企業では、残業時間の削減やリモートワークの導入、フレックスタイム制やリフレッシュ休暇の提供など、エンジニアの働きやすさを重視した制度が整備されつつあります。

また、エンジニアの需要は依然として高く、経験を積んでスキルアップを心掛けていれば、仮に職場環境に不満がある場合でも、より良い労働条件の企業へ転職できる可能性も十分にあるといえるでしょう。

努力次第でキャリアアップできる

IT業界の魅力のひとつに、年齢や性別に関係なく、努力や実力が評価されやすい点が挙げられます。意欲的に新しい技術を学んでいけば、その努力に応じて年収やポジションの向上も期待できます。特に、急速に成長している「AI」「クラウド」「セキュリティ」などの分野では、技術を習得することで市場価値をあげ、キャリアアップだけでなくフリーランスとして独立する道も拓ける可能性があります。

近年は、オンライン学習サイトや技術を学べるコミュニティが充実しており、自分のペースで学習を進めることが可能です。自身のやる気次第で、着実なキャリアアップが望めるでしょう。

コミュニケーション力を磨けば強みになる

ITエンジニアにとって、コミュニケーション力は技術力と同様に重要なスキルです。プロジェクトを成功させるには、顧客の要望を正確に把握し、チームメンバーや他部署と情報を共有をしながら進行する必要があります。さらに、複数の企業が合同で開発を進めるような大規模プロジェクトでは、企業間の円滑なコミュニケーションが不可欠です。

このように、プロジェクトマネージャーやソフトウェアアーキテクトなど、プロジェクトの上流工程(要件定義や設計など)を担当する人には、高いコミュニケーション能力が求められます。上流工程を担うエンジニアは、比較的待遇が良い傾向があり、キャリアアップの機会も増えます。技術だけでなく、円滑なコミュニケーションを心がけることで、より重要な役割を任されるようになり、将来的に大きな強みとなるでしょう。

キャリアの選択肢が豊富

IT業界の仕事は、プログラミングのスキルを活かした開発に限らず、多様な働き方が可能です。

例えば、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャーや、企業のシステム導入を支援するITコンサルタント、新しい技術やサービスを生み出す研究開発、データ分析や統計処理を担うデータサイエンティストなど、さまざまな職種があります。さらに、IT企業を起業・経営したり、技術研修の講師として活躍する人も増えています。

今後も、技術の進歩に伴い新たな職種や役割が生まれ、ますます選択の幅が広がっていくでしょう。まずは興味のある分野で経験を積み、自身の適性や関心に応じて柔軟にキャリアを築けることも、ITエンジニアの大きな魅力のひとつといえます。

実は「やめとけ」ではなくチャレンジしてみる価値がある

「ITエンジニアはやめとけ」といわれる理由とその実情を理解すると、この職業がネガティブな面ばかりではないことがわかります。では、具体的にITエンジニアの魅力とは、どのような点なのでしょうか。

ITエンジニアの需要は高く、就職しやすい

IT企業だけでなく、製造業、金融業、小売業など、さまざまな業種で業務のデジタル化が進み、それに伴いシステム開発や保守の必要性が増しています。

多くの企業が積極的にITエンジニアを採用しており、ITエンジニアの人材不足は深刻化しています。経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」(2019年)によると、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。

これらのことから、ITエンジニアの需要は依然として高いことがわかります。未経験者や経験の浅いエンジニアでも、基本的なプログラミングスキルと学習意欲があれば、ITエンジニアとして採用される可能性があります。また、IT業界未経験者を積極的に採用し、教育制度によって成長をサポートする仕組みを設けている企業も増えており、ITエンジニアは比較的就職しやすい職種になっています。

キャリアの可能性が広がる

ITエンジニアとしてのキャリアは多様であり、さまざまな可能性があります。

例えば、まずはプログラミングを習得してシステムエンジニアになり、その後、現場の経験を積んで、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントとして活躍する道を切り拓くことができます。また、ITに関する基本的な概念を理解し、知識を身につければ、AIやセキュリティなどの専門分野にも挑戦しやすくなり、より専門性の高い分野にシフトすることも可能です。

急速に進化するIT業界では、新しい技術や職種が次々と生まれているため、経験を積むにつれて選択肢が増え、キャリアの可能性が広がります。これは、他の業界ではなかなか見られない大きな魅力といえるでしょう。

成長できる環境に身を置ける

IT業界では、近年、オンライン学習プラットフォームや、技術力の高いITエンジニアのテクニカルブログ、同じプログラミング言語を活用しているエンジニアたちの技術コミュニティなど、自己学習が可能な環境が整ってきています。また、研修制度や資格取得支援を充実させることで、社員の技術力向上を目指す企業が増えています。

実際の業務の中でも、優秀な技術者と共に働くことでスキルを吸収したり、最新のプロジェクトに参加することで最先端の技術に触れる機会も得られるでしょう。

IT業界は、自身の成長が市場価値に直結しやすい分野であり、意欲があれば着実に成長できる環境が用意されているといえます。

転職しやすく、副業のチャンスも多い

ITエンジニアは、スキルと経験があれば転職がしやすい傾向があります。

多くの企業がエンジニアを積極的に採用しており、転職市場も活発です。また、リモートワークが普及したことで、地域にとらわれない働き方も可能になっています。さらに、副業や兼業を認める企業が増えており、本業とは別にフリーランスとして案件を受注したり、プログラミング講師として活動したりするチャンスも豊富です。特定の技術に強みを持つエンジニアは、副業として技術顧問やコンサルタントの役割を担うこともできます。

このように、自分のスキルを活かして収入を増やせる機会が多いのも、ITエンジニアの魅力のひとつといえるでしょう。

まとめ

ITエンジニアは「やめとけ」と言われることが多い職種ですが、実は大きな可能性を秘めています。

技術の進歩が速く、常に学び続ける必要があるため、向上心と努力が欠かせません。さらに、スピードが重要な業界であり、短期間で多くの作業量をこなす必要があるため、労働時間が長くなったり、負担が大きくなりがちなことも事実です。

しかし、学習環境は整っており、やる気さえあれば成長できる環境が用意されています。また、年齢や性別に関係なく実力で評価されるため、努力の結果が表れやすい職種といえるでしょう。

厳しい労働環境と言われていた時期もありますが、着実に改善されつつあります。さらに、求人数も多く、より良い環境への転職も比較的容易です。

このように、「やめとけ」と言われる理由も、自身のやる気次第でチャンスに転じる可能性があり、学び続ける意欲さえあれば、大きく成長できる可能性に満ちた職種だといえるでしょう。

未経験からIT企業へ転職!エンジニアの職種・年収・キャリアパスを徹底解説
お問い合わせ LINE Icon LINE転職相談

LINEで気軽にキャリア相談スタート!

LINE Icon 友達追加はこちら