エンジニア転職者が“やらかしがち”な失敗TOP5(実例付き)

「転職したのに、思ってたのと違った…」ーー。
未経験からのエンジニア転職において、そんな思わぬ落とし穴に遭遇してしまうことがあります。特に経験が浅いうちは「事前に知っておけば…」というような失敗をしてしまい、後悔するようなケースもあるでしょう。
この記事では、実際に未経験からエンジニア転職をした人たちの、よくある“やらかし”を5つ紹介。失敗を回避するための対策とあわせて紹介します。
もし今つまずいていても、大丈夫。過去の失敗を「次に活かすチャンス」に変えるヒントにしてください。
エンジニア転職がうまくいかない理由とは?

エンジニア転職がうまくいかない理由の多くは、実はスキル不足ではありません。
特にSES出身者に多いのが「案件ガチャ」と呼ばれる状態で、思うような現場で働くことができず、技術的に成長できなかったというケースがあります。そこで自信をなくし、焦って次の職場を選ぶことで、また同じような環境に…という悪循環に陥ってしまう場合もあります。
このようにエンジニア転職において未経験者が「やらかし」をしてしまう原因の多くは、転職そのものではなく「選び方」と「情報の少なさ」にあります。
また、転職はゴールではなく、キャリアの通過点に過ぎません。目先の条件や知名度だけでなく、自分がどう成長したいか、どんな環境が合っているかを事前にしっかりと見極めることで、未来は大きく変わります。
転職前にチェック!よくある失敗&対策TOP5を徹底解説

❶「案件内容が思ってたのと違う」
「C#をやってたのに、現場で急にJava、その後すぐにPL/SQL案件に…」というように、一つの技術を集中して磨くことができないという声はSES出身者に多く、いわゆる“案件ガチャ”の典型例といえます。
SESの場合、クライアント先の都合や契約形態によって、配属先や業務内容が突然変更されることも珍しくありません。その結果、技術が定着せずキャリアに不安を感じてしまう人も多いといえます。
対策として大切なのは、配属前の「確認」と「質問」
こうした事態を避けるためには、転職・配属前の確認とそのための質問が重要になります。
- 「どのような案件があるか?」
- 「案件の継続性は?」
- 「変更の頻度や理由は?」
上記のような質問を面談や企業とのやり取りの中でしておくとよいでしょう。また、「○○の技術を伸ばしたい」という自分の意志を伝えることも、ミスマッチを減らす一歩になります。
❷「現場で全然学べない」
「配属されたけど誰も教えてくれない」「技術的なアウトプットがない会社だった」と後悔してしまうケースもあります。
これは、SES企業の構造上の課題でもあります。多くのSES企業はエンジニアをクライアント先に常駐させる“現場配属型”のため、自社での育成文化や技術共有の仕組みが希薄になる傾向があります。
会社のSNSや車内ブログなどが営業トークばかりで、技術の話がほとんどない会社は要注意といえるでしょう。
対策として、会社の「レビュー文化」と「技術スタックの透明性」に注目
面接において「コードレビューの頻度」や「どのような学習支援があるか」「社内の技術共有はどう行われているか」などを質問し、育成への本気度を見極めるようにするとよいでしょう。
また、X(旧Twitter)やQiitaなどで社員の技術発信をチェックするのも有効です。学べる環境かどうかは、事前調査で判断することができます。
❸「給与だけ選んで後悔」
「年収は大幅に上がったけど、パワハラや徹夜続きで心身が限界に…」というケースもよくある「失敗」「やらかし」といえます。
給与アップは魅力的ですが、それだけで転職先を決めると、働く環境や人間関係、ワークライフバランスといった“目に見えにくい要素”で大きなギャップを感じてしまうことになります。お金と引き換えに心の余裕や健康を失ってしまっては、本末転倒といえます。
対策は、「QOL(生活の質)」と「キャリアアップ」のバランスを考える視点を持つこと
転職先を検討する際には、給与以外に「働き方」「残業時間」「マネジメント体制」「社風」などにも注目しましょう。
実際の働き方を知るには、口コミサイトや現場社員の声、面談時の逆質問が重要な情報源になります。給与はあくまで一要素に過ぎません。長く働き続けるには“キャリアアップの可能性”や“自分に合う環境”を見極める目が必要になります。
❹「やりたいことが曖昧なまま転職」
「なんとなく今のままじゃダメな気がするけど、具体的に何がしたいかは分からない…」。
そんな“キャリア迷子”のまま転職活動を始めると、企業選びも面接もブレがちになります。結果として、入社後に「思ってたのと違う」と感じたり、希望が通らなかったりするケースも。転職市場では、自分の“キャリアの軸”を言語化できるかが非常に重要になります。
対策として、自己整理とキャリアシートの活用が有効
これまで経験した業務の棚卸しを行い、「自分は何が得意で、何を伸ばしたいのか」「将来的にどうなりたいのか」を一度じっくり書き出してみましょう。キャリアシートに落とし込むことで、企業との相性も判断しやすくなり、面接でも一貫性のある受け答えができるようになります。
曖昧なまま進むより、一歩立ち止まって言語化することが、納得の転職への第一歩です。
❺「評価制度が曖昧で評価されにくい」
SESや常駐型の働き方では、「誰が自分を評価しているのか分からない」という悩みがつきものです。特に現場にいない上司が評価を担当している場合、実際の働きぶりや成果が正しく伝わらず、モチベーション低下にもつながりかねません。
「頑張っても評価されない」「何を基準に評価されているか分からない」と感じる声は未経験からエンジニアに転職した人たちから多く聞かれます。
対策として、選考時に「評価制度の中身」を具体的に確認することが重要
「評価者は誰か?」「現場での成果はどうフィードバックされるのか?」「目標設定はどう行うか?」といった観点で質問を用意し、評価制度が仕組みとして機能しているかを見極めましょう。
面談で評価制度についての回答が曖昧だったり、評価の話を避ける企業には注意が必要です。納得のいく評価を得るには、制度の“見える化”がカギになります。
なぜあの人はうまくいった?転職成功者と失敗者の分かれ道

転職がうまくいく人と、後悔してしまう人。その違いは「スキルの差」や「企業のレベル差」ではありません。実際、スキルが高くても転職に失敗する人もいれば、経験が浅くても納得のいく職場を見つけている人もいます。両者の分かれ道をつくっているのは、転職前の「準備」の質にあります。
たとえば、うまくいく人は「どんな働き方をしたいのか」「どんな職場が自分に合っているのか」「これからどんなキャリアを描きたいのか」などを、事前にしっかりと整理しています。キャリア相談などを活用し、第三者の視点から自分の経験を客観的に棚卸ししているケースが多く、転職活動でも一貫性のある軸を持って企業選びができています。
一方、うまくいかない人に共通するのは、「とりあえず今の環境を変えたい」「給料が上がりそうなところへ」など、短期的な感情や条件だけで判断してしまうことです。結果として、自分に合わない職場文化や業務内容に飛び込み、「こんなはずじゃなかった…」という事態になりやすいのです。特にエンジニア職は、技術スタックや評価制度、チーム体制によって日々の満足度が大きく変わるため、準備不足は致命的になりかねません。
成功のカギは、前述したように「転職はゴールではなくスタートである」と理解することです。だからこそ、そのスタートラインに立つ前に、どんな景色を目指すのかを言語化し、それに合う企業を見極める準備が必要になります。
Unitasでは、エンジニア専門のキャリア相談を通じて、あなたの価値観や希望を深掘りし、納得感のある転職を一緒に設計するサポートを行っています。焦って行動する前に、まずは立ち止まって、自分自身と向き合ってみるとよいでしょう。
エンジニア転職で「やらかし」を避けるための4つのポイント

自己分析・キャリアの棚卸の徹底
転職活動の第一歩は、自分自身を知ることです。これまでどんな仕事をしてきて、何が得意で、どんなときにやりがいを感じたのか。それらを丁寧に棚卸することで、「自分は今後どうなりたいのか」「どんな環境で力を発揮できるのか」が見えてきます。
特にエンジニア職は職種や技術領域が多岐にわたるため、漠然とした志望動機では企業側もマッチングの判断がしづらくなります。まずは、自分のキャリアの軸や価値観を言語化し、応募先や面接で一貫性のあるストーリーを語れる状態を目指しましょう。
多角的な企業リサーチ
企業選びを「年収」や「有名かどうか」だけで決めてしまうのは、転職失敗の典型パターンです。採用ページの情報だけでなく、社員インタビュー、エンジニアのSNS発信、口コミサイト、技術ブログなど、あらゆる角度から企業の実態をリサーチしましょう。
たとえば「最新の技術を使っているか」「レビュー文化はあるか」「エンジニアの発信が活発か」などは、開発組織のリアルを知る手がかりになります。求人票の条件だけでなく、「その会社で自分が成長できるか」「チームに馴染めそうか」を見極める目を養うことが、長く働ける職場選びにつながります。
面接・面談での積極的な逆質問
面接は評価される場であると同時に、「こちらが企業を見極める場」でもあります。にもかかわらず、「特にありません」と逆質問のチャンスを逃してしまう人は少なくありません。逆質問は、自分が働く環境を見極める大事な手段であり、企業側からも「主体性」「志向性」を判断される重要なポイントです。
たとえば「1日の業務の流れは?」「チームの雰囲気は?」「評価制度やフィードバックの体制は?」など、事前に知っておきたいことを準備しておくと安心です。的確な質問ができると、自分の働くイメージがより具体的になり、入社後のギャップも減らすことができます。
給与や待遇と長期的なキャリアのバランスを考慮すること
転職では「今の年収を上げたい」「残業が少ない職場がいい」など、目の前の条件に目が行きがちですが、それだけで判断すると、長期的にキャリアが伸び悩む可能性もあります。大切なのは、すぐ手に入るメリットと、将来的な成長機会のバランスをどうとるかという視点です。たとえば多少給与が下がっても、学べる環境に身を置いたほうが、数年後には市場価値が大きく上がっているというケースもあり得ます。
また、「失敗が怖いから」と行動を止めてしまうのもリスクです。完璧な転職先を探すのではなく、必要な準備をしながら、一歩ずつ前に進むことで成功へとつなげることができます。
転職エージェント視点からのアドバイス

転職希望者との面談でよく聞くのは、「思っていた仕事内容と違った」「成長できる環境じゃなかった」「なんとなく転職して失敗したかも」といった声です。しかし、これらの“転職失敗”の多くは、実は求人選びの段階で起きているのが現実です。
特に、「やりがい」や「学び」が見えにくい求人は要注意です。条件面だけが先行していても、実際に入ってみるとモチベーションが上がらず、キャリアに迷いが生まれるケースが非常に多くなっています。
そこで大切なのが、過去の経験や失敗を言語化し、次にどう活かすかを整理すること。キャリア相談では、エージェントが第三者の視点でヒアリングを行い、あなた自身が気づいていない強みや価値観を一緒に掘り下げます。
過去のつまずきを振り返ることで、「次はこうしたい」という方向性が明確になり、自分に本当に合う求人が見えてきます。焦らず立ち止まり、プロと一緒にキャリアの地図を描いていくことが、成功への近道といえます。
転職エージェントの活用で“納得できる選択”を
転職で一度つまずいたとしても、それは決して「失敗」ではなく、次に進むための経験です。そして、その後のキャリア形成において大切なのは、同じ失敗を繰り返さない準備と、自分に合った環境を見極める力です。
Unitasでは、そんなあなたを支えるためのキャリア相談や無料説明会を随時実施しています。過去のモヤモヤを言語化して整理したい方も、次の一歩を踏み出す情報がほしい方も、ぜひ一度ご参加ください。
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