「夏から始めるエンジニア転職|未経験でも間に合う準備・学習のコツを解説

未経験からエンジニア転職を目指すなら、夏は絶好のスタートタイミングといえます。しかし、新たな分野への挑戦に不安を感じる人も多いでしょう。
ただ、そうした不安は正しい準備と学習方法を知ることで解消することができます。
この記事では、未経験からエンジニアを目指す方に向けて、この夏から始める転職活動の進め方や学習のコツを分かりやすく解説していきます。
夏のうちに動くメリットとは?

7~8月という夏の時期に転職への準備を始めることには多くのメリットがあります。
以下で主なメリットを具体的に解説していきます。
秋の中途採用強化に向けて、7〜8月に求人が増える業界・企業が多い
未経験からエンジニア転職を目指すなら、「今すぐ動き出す」ことが大きなアドバンテージになります。とくに夏の時期、7月から8月は多くの企業が秋の中途採用強化に向けて準備を進めるタイミングとなっています。
そのため、この時期、求人が増える傾向があり、転職検討者にとっても選択肢が広がるチャンスの時期ということができます。
ライバルが少ない=面接枠が取りやすい
夏から転職活動を始めると、ライバルが比較的少ないという利点もあります。多くの人が夏休みモードに入り、転職活動を一時中断しがちなこの時期だからこそ、面接枠が確保しやすく、企業との接点を持つチャンスも増えます。
つまり、他の候補者が動かない今こそ、差をつけやすい「狙い目」のタイミングといえるのです。
「休みを取る人が多い時期に行動できる人」として採用担当者の印象もアップ
多くの人たちが休暇を取る時期に、キャリアアップのために行動している人は、企業の採用担当者が「この時期に前向きに動ける人=意欲が高く、計画性がある」とポジティブに評価する傾向があります。
特に未経験者にとっては、スキルや職務経験だけでなく“人柄”や“熱意”も評価の大きなポイントとなります。そうした点においても暑さにも負けず行動する姿勢は、他の応募者と差別化する有効な武器になりえます。
夏→秋→年末でスキルが伸びる、年内転職が十分狙える
夏から動き出す最大のメリットは「年内転職」の現実味が高まることです。たとえば7月に情報収集と基礎学習を始めれば、8月には本格的なスキル習得に着手できます。そこから実践的な学習やポートフォリオの作成を積み重ねれば、秋には応募・面接に挑戦できる状態に到達することも可能です。
秋の採用市場で内定を目指し、年内の入社を実現する――そんな道筋が見えてくるのも、夏から転職活動を始めることのメリットといえます。
「いつか転職したい」と思っているだけでは、チャンスを逃してしまいます。夏のうちに準備を始めれば、秋にはライバルより一歩先を行く存在になれるでしょう。
未経験エンジニアの転職のよくある不安とは?

未経験からのエンジニア転職には多くの不安がつきまといます。しかし、そうした不安は思い込みに過ぎず、チャンスを逃す原因になっている場合もあります。
ここからは、未経験からエンジニア転職を目指す人の多くが感じるであろう不安とその実態を解説していきます。
不安.1「今から始めても、もう遅いのでは?」
未経験からエンジニア転職を目指す人の多くが、「今から始めても遅いのでは?」という不安を抱えています。年齢やスキルの差を周囲と比較して、出遅れたように感じてしまうのも無理はありません。
しかし、エンジニア職は慢性的な人手不足の状態が続いており、ポテンシャルを重視する未経験歓迎の求人も多く存在します。「始めるのが遅いかも」という思い込みが、チャンスを遠ざけてしまっている場合も多いのです。
不安2.「ITって専門知識ないと無理?」
「ITって専門知識がないと無理そう」という声もよく聞かれます。たしかに専門用語やプログラミングスキルは必要になりますが、それらを入社前にすべて完璧に身に着けておく必要はありません。
特に未経験者の場合は、基本的な学習意欲や問題解決の姿勢が評価されることが多く、現場で成長していくことを前提とした採用も行われています。大切なのは「学ぶ姿勢」や熱意をアピールすることです。
不安3.「夏って企業動いてるの?」
夏は休暇を取る採用担当者も多いため「夏って企業動いてるの?」という不安を感じている人もいるでしょう。こうした思い込みこそが転職成功を遠ざけているポイントの一つとなっているのです。
前述したとおり、秋の採用強化に向けて求人を出す企業が増えるのは7~8月です。むしろこの時期に目標に向かって動くことができる人の方が、ライバルが少ない分、有利に選考を進められるケースも少なくありません。
ここまで解説してきたように、転職検討者が抱えている不安の多くは、正しい情報に触れることで「思い込みだった」と気づけるものばかりです。不安を理由に足踏みするより、まずは一歩踏み出してみることが重要と言えるでしょう。
夏から始める転職活動でやるべき4つのステップ

「夏から転職活動を始めることが有利なことは理解できたけど、何から始めたらいいかわからない」。
そんな人に向けて、夏のうちに取り組みたい具体的な行動を4つのステップに分けて紹介します。ひとつずつ着実に進めれば、秋以降の転職活動をグッと有利に進めることができるでしょう
ステップ① キャリアの棚卸しをする
まずは、自分のこれまでの経験を整理することから始めましょう。エンジニア未経験とはいえ、前職での業務経験やスキル、実績が“強み”として活かせる場面は意外と多くあります。夏のまとまった時間を活用して、自己PRや職務経歴書のブラッシュアップをしておくことが重要です。
また、すでにポートフォリオサイトやGitHubなどを持っている人は、内容の更新・整備を忘れずにしておきましょう。その際に意識したいのは、単に「作ったものを並べる」だけでなく、どんな課題に取り組み、どう考え、どう解決したのかという「思考プロセス」や「課題解決力」を伝えることです。
企業の採用担当者が知りたいのは成果物そのもの以上に、「その人が入社後どう行動できるのか」という再現性です。アウトプットの背景をきちんと言語化できるようにしておくことで、実際の転職活動時に役立てることができるでしょう。
ステップ② 学習をスタート(学ぶべきは“現場感”)
未経験からのエンジニア転職においては、プログラミング知識などの学習は不可欠です。
ただし、いきなり難しいことに挑戦したり、完璧を目指す必要はありません。HTML/CSS/JavaScriptなどの基礎を、Progateやドットインストールといった初心者向けのサービスで学ぶことからスタートしてもよいでしょう。大切なのは、「学び始めている」という事実」と、それを継続しているという姿勢です。
学習の過程を記録しておくと、面接の場でも「これまでどんなことに取り組んできたか」を具体的に伝えやすくなります。日々の学習ログを取ったり、簡単なアウトプットをSNSやブログにまとめたりするのもおすすめです。
ステップ③ キャリア相談・求人リサーチを並行する
スキルの棚卸や学習と並行して、早めに転職エージェントへの相談をスタートするのも効果的です。未経験の自分にどんな求人があるのか、どんなスキルを求められるのかを知ることで、ゴールに向けた準備が具体的になります。
また、プロのキャリアアドバイザーに話すことで、自分では気づけなかった強みやアピールポイントが見えてくることもあります。逆算して「いつまでにどこまでやっておけばよいか」のスケジュールも明確になるため、モチベーションの維持にもつながります。
ステップ④ 夏ならではの“ゆるめの勉強会・交流会”に参加
夏は、カジュアルな雰囲気の勉強会や交流イベントが多い時期でもあります。とくにLT会(ライトニングトーク)やミートアップ、企業主催のオンラインイベントなどは、未経験者でも参加しやすく、現場の空気感やエンジニアの考え方に触れる貴重な機会となります。
こうした場に顔を出すことで、思わぬつながりができたり、企業からスカウトを受けたりすることもあります。転職活動というカッチリとした目的ではなくても、「ちょっと話を聞いてみる」くらいの気軽さで参加してみるのがおすすめです。
夏のうちにこれら4つのステップに取り組んでおけば、秋には自信を持って求人に応募できるようになります。行動を始めるのに、早すぎることはありません。まずはできることから、ひとつずつ始めてみましょう。
夏の転職活動時に知っておきたい注意点と対策

夏はエンジニア転職を始めるうえで好機である一方、特有の注意点もあります。せっかくのチャンスを最大限に活かすためには、「夏ならではの落とし穴」を理解し、事前に対策を講じておくことが重要です。
ここでは、よくある3つの注意点とその対策をセットでご紹介します。
注意点①:企業側のスケジュール調整がしづらい
夏は多くの企業がお盆休みや夏季休暇に入るため、面接官や人事担当者が不在になるケースが珍しくありません。特に中小企業やベンチャーでは、少人数で採用を回していることも多く、1人欠けるだけで面接の調整が難航することがあります。
結果として、書類選考から内定までに想定以上の時間がかかってしまう可能性があります。
対策:早めの応募・複数応募で主導権を持つ
こうした事態を防ぐためには、「早めの応募」がカギになります。気になる求人があれば、週明けや休暇前に応募を済ませ、希望の面接日時を具体的に複数提示しておくと、企業側も動きやすくなります。
さらに、「1社ずつ」の応募ではなく複数社を並行して進めることで、待ち時間を効率的に使いながら転職活動を進めることができるでしょう。
注意点②:自身の転職準備も中だるみしやすい
夏の暑さやイベント、レジャーなどに気を取られ、学習や応募の手が止まりがちになるのもこの時期の特徴です。「みんな動いていないから自分も…」という気の緩みが、「気づけば1ヶ月何もしなかった…」という結果に繋がる可能性もあります。
対策:小さな行動を日課に+外部の力を借りる
こうした中だるみを防ぐためには、「1日1時間だけ」など時間を区切って、応募文の下書きやポートフォリオの更新など、手軽に取り組めるタスクを習慣化するのが有効です。
さらに、オンライン勉強会やイベントにあらかじめ申し込んでおくことで、半ば強制的に「動かざるを得ない」状況をつくるのも効果的です。人とつながることで、モチベーションも自然と高まるでしょう。
注意点③:内定→入社タイミングの調整が複雑になりがち
夏の終わりから秋にかけては、「9月末退職・10月入社」を希望する人が増えるタイミングといえます。そのため、企業側も入社日の調整に時間がかかることがあり、内定後の動きが思ったよりスムーズにいかないケースがあります。
また、現職でプロジェクトが繁忙期に差しかかっていると、退職交渉が長引くリスクも出てきます。
対策:退職意向は早めに伝え、スケジュールの見通しを立てる
内定後に慌てることのないよう、現職には早めに退職意向を伝える(理想は1ヶ月以上前)ことが大切です。また、引き継ぎや業務の繁忙期を見越して、退職時期や有休消化のプランをシミュレーションしておくと、円満な退職につながります。
新しい職場との調整もしやすくなり、気持ちよく次のスタートを切ることができるでしょう。
夏の転職活動は、動き出せばチャンスが多い一方で、こうした「つまずきポイント」を知らないとペースを乱しやすい場合もあります。注意点を理解し、あらかじめ対策を取っておくことで、スムーズかつ有利に転職活動を進められるように意識してください。
夏の間に集中してプログラミングスキルを学習するのも◎

転職活動と並行して、夏の間にプログラミングスキルを集中的に学習するという選択も、未経験者にとって非常に有効です。まとまった休みを活用すれば、短期間で基礎を身につけることも十分可能です。通学型のプログラミングスクールに通えば、講師に直接質問できる環境で実践的な学びが得られるでしょう。
また、オンラインスクールを選べば、自宅で自分のペースに合わせて学習できるため、仕事や家庭との両立もしやすくなります。夏のうちにスキルを固めておけば、秋からの本格的な転職活動でも大きな自信につながるでしょう。
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「夏の一歩」が、秋・冬の結果を変える

未経験からのエンジニア転職は、大きな挑戦に思えるかもしれません。ですが、迷っている今こそ、小さな一歩を踏み出すチャンスです。たとえば1日30分の学習や、10分だけのキャリアの棚卸しでも、積み重ねることによって確かな前進になります。

そして、最短ルートで動きたい方には、転職エージェントへの相談が最も効率的です。あなたの強みや可能性を客観的に見つけ、具体的なアクションへと導いてくれます。
この夏の行動が、秋・冬の転職成功を大きく左右します。まずはエンジニア転職に特化した転職エージェント・ユニタスで、未来への一歩を踏み出してみませんか?