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エンジニアになるには?準備期間や学習費用、独学とスクールの比較

エンジニアになるには?準備期間や学習費用、独学とスクールの比較

ITエンジニアは、その需要の高さと将来性から、近年ますます注目を集めている職業です。今後も求人の増加が見込まれ、人材確保のため未経験者を積極的に採用する企業も増えています。
では、未経験者がITエンジニアを目指す場合、どのようにして必要なスキルを身につければよいのでしょうか?まずは、自分が目指すエンジニアの分野や職種を明確にし、それに基づいた計画的な学習を進めることが成功の鍵となります。

本記事では、エンジニアになるまでの具体的な4つのステップ、必要な準備期間や学習費用の目安、さらに学習方法やキャリア実現のためのポイントを詳しく解説します。ITエンジニアという職業に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

エンジニアになるまでの具体的な4つのステップ

エンジニアになるための学習は決して簡単ではありません。明確な目的を持たずに学習をスタートしたり、自分に合わない学習方法や学習環境を選んでしまった結果、途中で挫折してしまう人も少なくありません。エンジニアを目指すには、しっかりとした準備と段階的な取り組みが大切です。

エンジニアへの道 Step1.目標設定

まず、自分が目指すエンジニアの分野や職種を具体的に考えてみましょう。一口でITエンジニアといっても、その職種は多岐にわたります。それぞれ求められるスキルや仕事内容が異なるため、自分に適した道を選ぶことが大切です。

これまでの経験や興味のある分野、すでに持っているスキルを基に、自分が目指すエンジニアの姿を明確にすることで、学習すべき内容や取り組むべきアプローチが見えてきます。

以下は、代表的なエンジニアの職種です。

職種詳細
WebエンジニアWebサイトやWebアプリケーションの設計・開発・運用を担当します。データベース管理やAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)のスキルも必要になります。
データエンジニア大量のデータを効率的に収集、加工、保存するためのデータベース設計や、データ分析のための処理をおこないます。
インフラエンジニアシステムの基盤となるサーバー、ネットワーク、データベースの構築・管理を行います。クラウドサービスの利用や、セキュリティ対策も重要な業務のひとつです。
アプリケーションエンジニア企業やユーザーが使用するソフトウェアやアプリケーションの設計・開発から、運用・保守までを担当します。
セキュリティエンジニアシステムやネットワークをサイバー攻撃や不正アクセスから守ることを専門とするエンジニアです。企業においては、セキュリティポリシーの策定や社員向けのセキュリティ教育を請け負うこともあります。

エンジニアへの道 Step2.学習計画の作成

目標とする職種が定まったら、その職種にはどのようなスキルや知識が必要かをリストアップし、具体的な学習計画を立てます。

プログラミング言語は、エンジニアにとって必須のスキルです。学習するべき言語は職種によって異なります。また業務によってはハードウェア、ネットワーク、クラウドサービス、データベースなどの知識が必要になる場合があります。まずは、自身が希望する職種に必要なスキルや知識を洗い出し、リストアップしておきましょう

以下にご紹介するのは、未経験者が最初に学習するプログラミング言語としてお勧めのスキルです。

◆ HTML、CSS

Webエンジニアを目指すなら、まずHTMLとCSSの習得をお勧めします。これらはプログラミング言語ではありませんが、ユーザーインターフェース作成に欠かせない技術です。Webブラウザとテキストエディタだけで簡単に学べるため、他の言語を学ぶ前の導入スキルとして最適です。

◆JavaScript

JavaScriptは、シンプルな文法で理解しやすく、フロントエンド開発に欠かせない言語です。Node.js(JavaScriptをサーバーサイドで実行するための実行環境)の登場で、現在はバックエンド開発にも活用されています。HTMLやCSSと組み合わせることで効果を目で見ることができるため、初心者にとって学びやすい言語です。

◆Python

シンプルで理解しやすく、さまざまな分野で活用できる汎用性の高いPythonは、需要も高く、将来性のあるプログラミング言語として注目されています。データサイエンス、AI、Web開発、自動化スクリプトなど、現在注目を浴びている分野でも広く利用されています。

◆SQL(Structured Query Language)

多くの企業において、業務効率化に伴い、情報のデータベース一元化が進んでいます。そのため、データベースを操作するSQLは安定した需要があります。また、AIやビッグデータ解析の分野でもSQLが活用されており、最先端技術においても重要な役割を果たしています。

学習するべき内容が定まったら、具体的な学習計画を立てます。検討するべき項目は以下の通りです。

【学習期間】

目標を設定せずになんとなく学習をスタートしてしまうと、思った以上に長い時間がかかってしまう可能性があります。エンジニアとして就職する、という大きな目標を達成するまでの期間を定めつつ、必要な知識やプログラミング言語の習得を細かい目標に設定し、それぞれ期間を区切って着実にクリアしていきましょう。

【学習方法】

エンジニアのスキルを身につけるには、以下のような方法が考えられます。

  • 書籍などを使って独学で学習を進める
  • オンライン学習サイトを利用する
  • スクールに通って習得する

勉強に使える時間や生活スタイルを考慮しつつ、自分にあった学習スタイルを選びましょう。

エンジニアへの道 Step3.実践的なスキルの習得

学習計画に基づいて、必要な知識やスキルを学習します。同時に、学習で得た知識を活かし、実際に小さなプロジェクトを作成することで、実務に近い経験を積むことができます。

プロジェクト作成中に分からないことや不具合が生じたら、再び学習のステップに戻り、復習しながら進めていきましょう。学習と実践を繰り返すことで、着実にスキルを身につけることができます。

さらに、この段階で作成したWebページやアプリ、ツールをまとめておくと、就職活動の際にポートフォリオとして活用し、就職活動の際にスキルをアピールできます。

エンジニアへの道 Step4.就職活動

目標の分野で一定のスキルが身についたら、エンジニア系の転職サイトで求人情報をリサーチしてみましょう。ポートフォリオを作成し、職務経歴書とともに準備しておくと、スムーズに応募が進められます。

また、自分が就職を希望する業界のイベントやセミナーに積極的に参加したり、学生であればインターンシップに参加することで、人脈を広げ、効果的に情報を収集することができます。

エンジニアになるための準備期間と学習費用の目安

エンジニアとしてキャリアをスタートするためには、必要なスキルを身につけるための準備期間と学習費用が必要です。では、具体的にはどの程度の時間と費用が必要になるのでしょうか。

エンジニアになるための準備期間はどのくらい?

エンジニアになるための準備期間は、学習の方法や目指すスキルのレベルによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • 働きながら1日数時間の学習を続ける場合:6カ月~1年程度
  • 集中して学習できる場合:3~6カ月程度

働きながら学習する場合は、業務との両立が求められるため、1年程度を目安に設定するのが現実的です。また、集中学習する場合は、 3カ月程度でスキルを基礎から習得し、ポートフォリオを完成させるためには、1日5~8時間の学習時間の確保が必要とされています。

独学の場合、学習スピードは個人によって大きく異なり、期間が長引く可能性もあります。プログラミングスクールを利用する場合は、効率的なカリキュラムで短期間にスキルを習得することができるでしょう。

エンジニアになるために必要な費用は?

独学かプログラミングスクールを利用するかで、必要な学習費用は大きく異なります。無料で使える学習サイトやチュートリアル、書籍を活用すれば、費用はほとんどかかりません。オンラインや通学タイプのプログラミングスクールを利用する場合、月額で5万円前後のところから、一括で20万円〜80万円程度の費用がかかるところまであります。ただし、AIやデータサイエンスなど特定分野の専門スクールはさらに高額になるケースも。

なお、一定期間以上雇用保険の被保険者であり、厚生労働省が認定したスクールや講座を受講する場合、教育訓練給付制度という補助金制度を受けることができる可能性がありますので、ぜひ調べてみてください。

独学でエンジニアを目指す

働きながらスキルを身につけるには、自分のペースで学習を進めることができる独学が適しているかもしれません。では、独学のメリットとデメリットについて見てみましょう。

独学でエンジニアを目指すメリット

独学の最大のメリットは、学習にかかる費用を抑えられる点です。近年は、オンラインコミュニティや無料の学習サイト、動画教材などが充実しており、それらを活用してスキルを身につけることが可能です。必要な情報を選択し、自ら学ぶ経験は、エンジニアとして働く際にも役立つスキルとなるでしょう。

また、時間に縛られることなく自分のペースで学べるため、時間に制約がある人にも適しています。自身で学習計画を立て、着実に進められる人にとっては、非常に有効な学習方法です。

独学でエンジニアを目指すデメリット

ネットや書店には膨大な量の教材があり、その中から自分に合ったものを選ぶ必要があります。不適切な教材を選んでしまうと、学習が非効率になるリスクがあります。

また、一人で学習を進めなければならないため、モチベーションの維持が難しく、挫折しやすい傾向があります。独学でスキルを身につけるには、高い自己管理能力が必要です。

スクールに通ってエンジニアを目指す

まとまった費用を準備できる人は、集中して効率的に学習できるスクールを利用することで、比較的短期間で就職活動を始められる可能性があります。

スクールに通ってエンジニアを目指すメリット

スクールに通う最大のメリットは、体系的に整理されたカリキュラムで効率よく学習できることです。疑問点や問題点をすぐに相談できる講師がいることも大きな魅力の一つです。また、共に学ぶ仲間の存在が学習を続ける大きな力になるでしょう。

さらに、就職活動やポートフォリオ作成のサポートを受けられるスクールも多く、安心して就職活動に挑むことができます。

スクールに通ってエンジニアを目指すデメリット

スクールに通うためには、入学金や授業料などのまとまった費用が必要になります。また、スケジュールの自由度が低く、本業との両立が難しい場合もあります

一部、安価または条件によって無料で受講できるスクールもありますが、授業内容が希望するキャリアに見合っていなかったり、就職先の選択肢が限られるなどのデメリットが生じる場合もあります。

独学?スクール?あなたはどちらに向いている?

先述の通り、独学とスクールでの学習にはそれぞれメリット、デメリットがあり、個々の性格や生活スタイルによって向き不向きが異なります。

独学が向いている人

計画的に物事を進めることができる人や、問題解決能力やリサーチ能力に優れている人は、独学でスキルを身につけやすいでしょう。また、大学などでプログラミングの学習経験がある人、ITの基礎知識がある人は、効率的な学習方法や問題の解決方法がわかるため、独学でも目標達成が可能です。

さらに、学習に使える時間が限られている人や、自分のペースで気長に学びたい人も、独学が適しています。

スクールが向いている人

できるだけ早くエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたい人は、スクールでの学習がおすすめです。体系的な指導を受けることで、効率的に就職への道を進むことができます。また、独学で挫折した経験がある人や、ITの基礎知識の学習から始める人もスクールが適しています。

さらに、仲間と共に学びたい人や、就職前から人脈を作っておきたい人にとっても、スクールでの学びには大きなメリットがあります。

独学とスクールの併用も可能

「基礎的な部分は独学で学び、応用スキルや実践経験はスクールで補う」「スクールでITの基礎知識を学び、ITに関する知見が広がったところで独学に切り替える」など、必要な部分だけ専門的な指導を受けることで、費用を抑え、効率よくスキルを高めることができます。

独学とスクールを併用することで、それぞれの長所を最大限に活かす自分なりの学び方が見つかるかもしれません。

 エンジニアへの道を成功させるポイント

エンジニアへの道を切り開くには、明確な目標を設定し、スキルを着実に積み重ねていくことが大切です。以下に、成功するための重要なポイントを紹介します。

成功Point1.具体的な目標を持つ

エンジニアを目指す上で、明確な目標を設定することはとても重要です。目指す方向性によって必要な知識やスキルが大きく異なるため、最初に自分が目指すエンジニア像をしっかりと把握しておきましょう。

成功Point2.ポートフォリオを充実させる

ポートフォリオは、職務経験がない人にとって、自分のスキルを証明する強力なツールです。作成したアプリやウェブサイト、プログラムなどはポートフォリオにまとめておきましょう。使用した技術や解決した課題を具体的に記載しておくと効果的です。

ポートフォリオをオンライン上で公開すれば、採用担当者がアクセスしやすくなり、評価につながる可能性が高まります。

成功Point3.アウトプットを重視する

プログラミング学習では、知識を吸収するだけでなく、それを活用して実際に手を動かすことが大切です。アウトプットを通じて自分の理解度を確認し、足りない部分を補うことで学習効果が向上します。

また、学んだ内容をブログやSNSで発信することで、同じ目標を持つ仲間との交流の場を持つことができます。プログラミングコミュニティへの参加を通じて、新しい学びや刺激を得られるでしょう。

成功Point4.求人情報を積極的に調べる

自分が目指すエンジニアの求人情報を調べることで、需要の高いスキルを把握し、学習内容を絞り込むことができます。また、未経験者向けのインターンシップに応募すれば、現場で経験を積みながら学ぶことができます。学生だけでなく、既卒者を対象としたインターンシップを提供している企業もありますので、定期的に求人情報をチェックし、自分に合った機会を見逃さないようにしましょう。

成功Point5.継続する意志

エンジニアとして成功するためには、継続的に学び続ける意志が必要です。技術の進化が早いこの分野では、次々と新しい言語やツールが登場し、業界のトレンドも絶えず変化しています。現役のエンジニアたちも、日々学習を続け新しい技術を取り入れています。

ユニタスは未経験からのエンジニア転職を支援します

ユニタスはエンジニア専門の転職支援エージェントです。

未経験からエンジニアを目指す方には、就職支援に加え、キャリア診断や提携プログラミングスクールでの学習支援など、転職成功に向けてひとりひとりに寄り添い伴走します

エンジニアとしてのキャリアをスタートしたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

エンジニアを目指すなら目標を見据え計画的に学習しよう

現在ITの知識がなくても、目標を設定し計画的に達成していくことで、エンジニアとして転職することは可能です。

ひとりで取り組むには長い道のりに感じることもあるでしょう。しかし、多くのエンジニアが提供する情報やプログラミングスクール、就職エージェントを上手に活用することで、効率的に学習を進められます。これにより、希望する転職を実現できる可能性が高まるでしょう。

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