エンジニアのやりがいって?魅力や向いている人の特徴を解説
現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の進展やITの浸透に伴い、エンジニアの需要が拡大しています。民間シンクタンクの試算によると、DX関連の市場規模は、2023年度の約4.2兆円から2030年度に約8兆円になるとも言われています。このような動向からも、今後もエンジニアの必要性が高まっていくと考えられます。
この記事では、エンジニアの職種としての魅力や将来性、仕事のやりがいについて解説していきます。また、適性があるのはどんな人なのか?についても具体的に紹介していきます。
エンジニアという仕事の魅力
エンジニアという仕事には、様々な魅力があります。
以下では、エンジニアという職種の魅力を解説していきます。
高い需要と安定性
前述したように、エンジニアの活躍が期待されるDX関連市場は2030年までに現在の約2倍程度に成長することが見込まれています。また、経済産業省が公表した資料によると、2030年までにIT人材が最大80万人不足するとされています。このようにエンジニアは将来にわたって高い需要が見込まれる職種となっています。AI技術の発展に伴い、「失われる仕事」もあると言われる中で、長期的に需要が見込まれる職種であることは魅力と言えるでしょう。
また、現代のビジネスにおいてIT技術は不可欠です。そのため、IT業界に限らず、あらゆる業界でエンジニアの需要が高まっています。
エンジニアとしてのスキルを身に着ければ他業界への転職やキャリアチェンジが容易になるため自身のキャリアの可能性を大きく広げることができるでしょう。ただし、特定の専門性やスキルが求められるポジションの場合、未経験からの転職には追加の学習が必要になることもあります。
リモートワークや柔軟な働き方
エンジニアの業務はパソコン上で完結させることができるものが多いため、リモートワークとの相性が良い職種です。そのため、働く場所や時間の自由度が高く、結婚や出産・育児などライフステージの変化にも対応しやすいと考えられます。
また、未経験からであっても適切な学習方法でスキルを身に着けることが出来れば、自身のキャリアの可能性を拓くことができます。このように未経験から挑戦できることもエンジニア職の魅力と言えるでしょう。ただし、業務内容や職場の文化によってリモートの可否や働き方の自由度は異なる場合があります。特に納期前などの繁忙期には、柔軟性が制約されることもあるため、適切なスケジュール管理が求められます。
クリエイティブな業務内容
エンジニアは単なる技術職ではなく、クリエイティブな能力が必要とされる職種です。システムの要件定義から実装まで、様々な場面で自らアイデアを生み出したり、独自の解決策を見つけ出す能力が求められます。
こうした作業を通じて、「ゼロから何かを作り出す楽しさ」や「自分のアイデアを形にする喜び」を感じることが出来る点もエンジニア職の醍醐味と言えるでしょう。
また、自身が関わったシステムを日常生活で見掛けることもあるため、成果が見えやすい点もエンジニア職の魅力です。特に初心者は開発に携わったアプリやシステムを友人や家族が使っているところを見ることで、モチベーションを高めることができるでしょう。
グローバルなスキルが身につく
現在、IT業界ではグローバル化が進展しています。日本国内の企業でも海外に開発拠点を設ける場合があり、多国籍人材との協働を求められることもあります。日本国内においても外国籍人材が多く活躍しています。
また、エンジニアとしてのスキルはグローバルで通用するものであり、特にプログラミングや技術資料の読解を通じて英語力が自然と身につきます。自身が希望すれば、海外で活躍するというキャリアを選択できる可能性もあるでしょう。
エンジニアに向いている人の特徴
ここからは、エンジニアに向いている人の特徴を紹介していきます。
論理的思考が得意な人
エンジニアはプログラミングを通じて、複雑な課題に対して効率的な解決策を見出すことが求められます。そのため問題の中身を細かく分解し、解決策を模索する論理的思考が得意な人に向いている職業と言えるでしょう。
そもそもプログラミングコードを書くためには、論理的思考が不可欠です。その上で、システム設計や顧客の課題解決、プロジェクトマネジメントなど論理的思考能力が求められる場面が多い職業と言えます。
継続的に学ぶ意欲がある人
プログラミング技術は日々進化しているため、それまで主流だった技術が、数年後には使われなくなってしまうということも起こり得ます。そのため、エンジニアとしてキャリアを積んでいく上では、継続的に新しい技術やトレンドを学び続ける必要があります。
こうした学習を業務上の義務と捉えるのではなく、新しい知識や技術を学ぶことを楽しむことができる人はエンジニアに向いていると言えるでしょう。
忍耐力がある人
エンジニアは複雑な課題解決に挑むことも多いため、試行錯誤を繰り返すことが必要になります。また、バグ修正などで地道な作業が求められることもあるため、忍耐力がある人はエンジニア適性があるといえるでしょう。
時に厳しい納期や急な要件変更といった不測の事態に対応しながら粘り強く成果を出していく忍耐力はエンジニアにとって必須の能力ともいえます。
創造力が豊かな人
プログラミングスキルを身に着けていたとしても、その技術をどのように活用するかはエンジニアの発想力や創造力に左右されます。また、クライアントの要望は漠然としていることも多いため、ニーズを想像した上で独自のアイデアで仕様に落とし込んでいくことが求められる場合もあります。
市場の状況に対応したり、新しい技術を活用する上でも重要になるため、創造力が豊かな人はエンジニアに向いていると言えるでしょう。
チームで協力できる人
エンジニアに対して、「PCに向かい黙々と作業する職種」というイメージを持っている人もいますが、実際の業務の現場では他のメンバーとの協力が不可欠です。
エンジニアには論理的思考や忍耐力、創造力が求められるだけでなく、顧客やチームメンバーとのコミュニケーション能力も重要です。現場では、技術力と同じくらいコミュニケーション力がキャリアを左右する場合もあります。
チーム単位で業務を進めてきた経験のある人やリーダーシップを発揮できる人はエンジニアに向いていると言えます。
エンジニアの仕事で感じられるやりがいとは?
仕事や職種を選ぶ上では、やりがいも重要な要素です。
ここからは、エンジニアという職種のやりがいを紹介していきます。
問題解決の達成感が得られる
エンジニアは、現実世界の課題を技術を通じて解決する職種です。その過程で成果を目に見える形で実感できるため、やりがいを感じやすい職種といえるでしょう。
自身が携わったシステムの完成時や技術的な問題を解決することができた時には、より大きな達成感を味わうことができるでしょう。
成長とスキルアップができる
前述したように、エンジニアは常に新しい技術やトレンドを学び、最新の情報をキャッチアップする必要があります。
こうした情報収集や学習を通じて、日々自分の成長を実感できることもエンジニアという職種の魅力と言えるでしょう。日々の業務の中で、新たに学んだ技術を使用し、スキルアップにつなげることもできるため、モチベーションも保ちやすいと考えられます。
キャリアパスの選択肢が多い
プログラミングスキルを身に着けることで、キャリアの可能性は大きく広がります。特定分野の技術を磨きフリーランスとして働いたり、特定業界に特化したエキスパートになることもできます。
また、自身でアプリやサービスを開発することで起業したり、既存のスキルと組み合わせることで人材としての付加価値を高めることもできます。このように「エンジニアとして働くこと」は、自身のキャリアに大きなプラスをもたらしてくれるでしょう。
社会への貢献ができる
エンジニアとして開発に携わるシステムやアプリは、自身やクライアントのみならず社会全体の利便性を高める可能性を秘めています。
例えば、会社の経費精算を行うシステムであれば、多くの会社員の工数を削減し、業務の効率化に貢献できます。自身が書いたプログラムコードによって社会に貢献している実感を持つことが出来る点もやりがいといえるでしょう。
チームでの達成感が得られる
多くの場合、システム開発はチーム単位で行われます。多くのメンバーと一つの大きな目標に向かって業務を進められる点はエンジニア業務の魅力の一つです。
システムが完成した際には、プロジェクトメンバーと達成感を分かちあうことで、独りで働くよりも大きなやりがいを感じることができます。
エンジニアを目指す人へのアドバイス
これからエンジニアを目指す人は、どのようなことから取り組めばよいのでしょうか。
以下では、エンジニアを目指す人がやるべきことを紹介していきます。
自分の興味を見つける
「エンジニア」「プログラミング」と一口に言っても携わる分野は様々です。WEBサイトやゲームなどに加えて、最近ではAI分野にも注目が集まっています。そのためエンジニアとして、将来的にどのような仕事に携わり、どのような仕事がしたいのかを明確にする必要があります。
その第一歩として自分の興味関心がどのようなところにあるか、考えてみるとよいでしょう。
初めての一歩を踏み出そう
未経験からエンジニアを目指すのであれば、プログラミング言語を勉強したり、簡単なアプリ制作などから始めてみるとよいでしょう。
具体的には、Python、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語の基礎を学ぶところからスタートすることになります。自身の目指す業界によっても学ぶべき言語は異なるため、そうしたリサーチから始めてみても良いでしょう。
学び続けることが成功の鍵
これまでも解説してきたように、エンジニアを目指すのであれば、継続的にプログラミングの勉強を行う必要があります。
現在は、オンラインで様々な教材にアクセスできることに加えて、プログラミングスクールなども多くあります。こうしたプログラミング学習に有効なサービスやスクールを活用して自身のスキルを磨くことでエンジニアとして成長し続けていくことができるでしょう。
ネットワークを広げる
エンジニアとしてスキルアップするためには、プログラミングの勉強だけではなく、技術や業界に関する様々な情報を収集することが重要です。
そうした情報収集を行うためには、エンジニアコミュニティやイベントへの参加が有効です。イベントなどへの参加を通じて、他のエンジニアと交流し、自身のネットワークを広げることで他業界・他業種の情報を収集することができます。
こうした情報は将来的に自身のキャリアを広げてくれる可能性があります。
やりがいをもって働きたいならユニタスに相談しよう
ユニタスは、エンジニアの転職エージェントサービスを展開する企業です。経験者だけではなく、未経験エンジニアも対象に転職支援に加えてキャリア診断・リスキリング支援を行っています。
ユニタスは、エンジニアとしてのキャリアのスタートからステップアップまで一気通貫でサポートする「未経験エンジニアを育成するエコシステムの構築」に取り組んでおり、未経験からエンジニアを目指す場合には、心強い味方となるでしょう。
エンジニアとしてやりがいをもって働きたいのであれば活用を検討してみてはいかがでしょうか。
未経験からエンジニアを目指すことで新たなキャリアの可能性を
ここまで解説してきたように、エンジニアという仕事は、将来にわたって高い需要が見込まれます。また、エンジニアという仕事を通じて、様々なやりがいを感じることが出来ることに加えて、社会人としてのキャリアの可能性を大きく広げることができるでしょう。
現在は、エンジニア需要の高まりに伴い、未経験からエンジニアを目指す人も増えています。もしエンジニアという職種に興味があり、適性を感じるのであれば、プログラミングを学ぶことから始めてみてはいかがでしょうか?新たな一歩を踏み出すことで、自身の将来の可能性を広げることができるでしょう。