【2025年2月最新】エンジニアの副業の始め方!おすすめサービス&注意点を徹底解説

リモートワークの普及や働き方の多様化は、エンジニアにとって副業しやすい環境をもたらしました。実際、副業経験のあるエンジニアは約40%といわれており、ほかの職種に比べて高い傾向にあります。副業には収入アップや新しいスキルの習得など多くのメリットがありますが、本業との両立や契約面での注意点もあります。この記事では、エンジニアが副業を始める際のポイントやおすすめのサービス、向いている人・向いていない人について詳しく解説します。
エンジニアの副業スタイルとは?

エンジニアの副業スタイルには、「会社員+副業」「フリーランス+副業」の2種類があります。それぞれの特徴や副業をおこなうタイミングについて見ていきましょう。
会社員+副業
会社員としての安定した収入を維持しつつ、副業するスタイルです。独立を考えている方もまずは会社員を続けながら副業し、スキルアップや人脈の獲得を図るのがおすすめです。
あくまで本業が中心のため、会社員の副業は次のようなタイミングでおこなうのが一般的です。
- 週末の1~2日を副業に充てる
- 平日の終業後に数時間副業する
- 閑散期や長期休暇に短期案件(1週間〜1ヵ月)をこなす
フリーランス+副業
フリーランスとして独立している状態で、副業を追加するスタイルです。フリーランスの仕事は案件が途切れることもありますが、副業を持つことで収入の安定化を図れます。
フリーランスの副業は、次のような働き方が考えられます。
- メインの仕事にプラスして副業をおこなう
- 複数の案件を並行してこなす(掛け持ちOKの案件)
副業に向いている人・向いていない人とは?

エンジニアの副業は需要が多く、比較的手軽に挑戦できます。しかし、「自分の性格に合わない」「ストレスを感じる」など継続が難しい方も多いため、まずは自分が副業に向いているか確認してみましょう。
副業に向いている人
まずは副業に向いている人を紹介します。当てはまる方は、積極的に副業を探してみましょう。
時間管理ができる人
副業は本業との両立が求められるため、限られた時間を有効活用できる人に向いています。特に終業後や週末に作業時間を確保し、無理なく継続できる人は強みになります。また、納期を守り、効率よく作業を進める力も必要です。
自主的に学び、行動できる人
クライアントワークは自己管理が基本で、自分で考えて動かなくてはなりません。また、必要な技術は自主的に学びながら、案件をこなしていく必要があります。このため、新しい技術に興味を持ち、学び続けられる人は副業に向いているといえるでしょう。
長期的にスキルアップしたい人
自分が得意とするスキルを生かすだけでなく、本業では扱わない技術にチャレンジできるのも副業のメリットです。新しいスキルを習得しながら収益化できるため、将来的にフリーランスや起業を考えている人にとっても良い経験になります。
営業力・交渉力がある人(または伸ばしたい人)
エンジニアの副業はクライアントとのやり取りが発生するため、交渉力が重要です。高単価案件の獲得にはスキルだけでなく営業力が求められるほか、継続案件を得るには信頼関係の構築が不可欠です。
また、クライアント対応の機会が少ない人や交渉を苦手と感じている方にとっても、副業は実践的な経験を積める良い機会となります。
副業に向いていない人
次に、副業に向いていない人を紹介します。当てはまる場合の対策も合わせて解説しますので、副業選びの参考にしてはいかがでしょうか。
本業が忙しすぎる人
副業には時間の確保が必要です。本業が多忙すぎると、副業の納期を守れず、クライアントとのトラブルにつながる可能性があります。
まずは本業の業務量を見直し、余裕ができてから副業を検討しましょう。
受け身で指示待ちの人
副業は自ら案件を探して獲得する必要があり、受け身の姿勢では仕事が得られません。また、細かい指示が与えられることは少なく、自分で判断しながら進める姿勢が求められます。
ただし、クラウドソーシングサービスを利用すれば、コーディング代行・修正案件・デバッグ業務といった明確な仕様やタスクが用意された案件を比較的簡単に獲得できます。こうした案件は単価が低く報酬アップが難しい傾向にあるため、数をこなしながら能動的に動く意識を育てていくことも大切です。
モチベーションが長続きしない人
副業は、最初から高収入を得られるとは限りません。多くの場合、低単価の案件からスタートし、スキルを磨きながら徐々に単価を上げていきます。モチベーションが続かないと、高単価案件を獲得する前に挫折してしまう可能性があります。
モチベーションが長続きしない人は、単発や短期の案件から始めるのがおすすめです。短期間で成果が見えやすく達成感を得やすいため、飽きる前に次の案件へ挑戦できて副業を続けやすくなります。
契約や確定申告が面倒に感じる人
副業をおこなう上で、クライアントとの契約管理や税金の計算などの事務的な手続きは欠かせません。また、副業による収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。こうした作業を負担に感じる人は、副業に向いているとはいえません。
副業する場合は少しでも負担を軽くするために、契約手続きが簡単で確定申告用の報酬履歴も管理しやすいクラウドワークスやランサーズなどのサービスを利用すると良いでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
多くの案件はクライアントとのやり取りが発生し、報告・連絡・相談など最低限のコミュニケーションは必要です。
ただし、技術系のブログ執筆やプラットフォーム経由で受けられる案件の中には、比較的やり取りが少なくて済むものもあります。コミュニケーションが苦手な方は、こうした案件を選ぶのもひとつの手です。
副業案件を探せるおすすめWebサービス12選

エンジニア向けの副業を探せるサービスには、次のような種類があります。
- クラウドソーシング系
- エンジニア特化の案件サイト
- ノーコード・ローコード向け
- 学習サポート・講師系
それぞれ探せる仕事の種類や単価などが異なるため、自分のやりたい副業に合わせて使い分けることが大切です。
ここからは、それぞれの特徴とおすすめのサービスを紹介します。
(1) クラウドソーシング系
クラウドソーシングはオンライン上で仕事を受発注できるサービスで、エンジニア案件も豊富です。単価は低めなものの手軽に始めやすいため、初めての副業におすすめです。
Lancers(ランサーズ)
ランサーズは日本最大級のクラウドソーシングサービスのひとつで、エンジニア・デザイナー・ライターなど幅広い職種の案件が掲載されています。案件の種類も豊富で、単発の依頼から長期の業務委託まで選べるのが特徴です。初心者向けの案件も多く、副業を始めたい人にとって手軽に取り組みやすいプラットフォームとなっています。
CrowdWorks(クラウドワークス)
クラウドワークスは、ランサーズと並ぶ大手クラウドソーシングサービスで、エンジニア・デザイナー・ライターなど多様な案件が掲載されています。登録者数が多く、企業側の利用も活発なため、案件の選択肢が豊富です。タスク形式の簡単な仕事から、本格的な開発案件まで幅広く、副業初心者から経験者まで利用しやすいのが特徴です。
coconala(ココナラ)
ココナラは、自分のスキルや知識を「サービス」として出品できるクラウドソーシングプラットフォームです。エンジニア向けには、Webサイト制作、プログラミング、システム開発、WordPressのカスタマイズなどの案件が多数あります。自分でサービス内容や価格を設定できるため、スキルに応じた収入を得やすいのが特徴です。また、匿名での取引も可能で、気軽に副業を始められる点も魅力です。
クラウディア
クラウディアは、エンジニア向けのクラウドソーシングサービスで、Web開発、システム開発、アプリ開発、データ処理などの案件が豊富にあります。クラウドワークスやランサーズと比べると競争率が低めで、初心者でも案件を獲得しやすいのが特徴です。
また、業界最低水準のシステム手数料により、報酬の受け取り額が多くなるのもメリットです。継続案件も多く、安定した副業収入を目指すエンジニアにもおすすめです。
(2) エンジニア特化の案件サイト
フリーランスや副業エンジニア向けの案件を専門に扱うサービスで、高単価の業務委託やフリーランス案件が豊富です。週5程度のフルタイム案件が多いですが、週2~3日の副業に向いた案件もあります。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは仲介会社を挟まないため、高単価の案件が豊富です。興味のある分野に携われて自由度が高く、週2~3日から働ける案件も多いため、本業と両立しながら副業をしたいエンジニアに適しています。
また、スタートアップ企業の案件が多く、裁量の大きい仕事に関われるチャンスがあるのも特徴です。
Midworks(ミッドワークス)
Midworksは、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サービスですが、副業としての利用も可能です。大手企業の開発案件が多く、エンジニアのスキルを活かしやすいのが特徴です。
キャリアアドバイザーが案件探しを代行してくれるほか、案件参画後も長期的なサポートがあり、安定して働ける環境が整っています。また、案件が途切れた際には報酬の60%を保障する制度があり、収入の不安を軽減できるのが大きな特徴です。
クラウドテック
クラウドテックは、クラウドワークスが運営するエンジニア・デザイナー特化型の案件紹介サービスです。リモートワーク可能な案件が多く、副業として取り組みやすいのが特徴です。
週2~3日勤務の案件も豊富にあり、本業と両立しながら高単価の仕事に挑戦したいエンジニアに適しています。
Findy Freelance(ファインディ フリーランス)
Findy Freelanceは、AIによるスキル診断を活用し、自分のスキルレベルに合った案件を提案してもらえるのが特徴です。リモートワークや週2~3日稼働の案件も多く、副業探しに適しています。
単価は比較的高めで、エンジニアとしての市場価値を適正に評価されたい人に向いています。単価や働き方の条件交渉、請求書支払いの支援などサポートも手厚く、安心して案件に取り組めるのもポイントです。
(3) ノーコード・ローコード向け
ノーコード・ローコード向けの副業には、プログラミングを最小限に抑えたWebアプリやシステムの開発・運用などがあります。ここでは、ツールごとの仕事が探せるサービスを紹介します。
STUDIO求人サイト
STUDIOは、ノーコードでWebサイトを作成できるデザインツールです。コーディング不要で洗練されたサイトを構築できるため、デザイナーやマーケターに人気があります。
STUDIOには公式のおしごと掲示板があり、STUDIO関連の仕事が掲載されています。掲載内容は企業のWebサイト制作、LP(ランディングページ)作成、STUDIOテンプレートのデザイン・カスタマイズ、運用サポートなどで、フリーランスや副業に適した仕事も豊富です。
おしごと掲示板 | Studio Community Japan
Bubbleのフォーラム
Bubbleは、ノーコードでWebアプリを開発できる強力なプラットフォームです。プログラミング不要で複雑な機能を実装できるため、スタートアップや個人開発者に人気があります。
Bubbleのフォーラムでは、ユーザー間での情報交換や案件の募集がおこなわれており、Webアプリ開発、UI/UXデザイン、プラグイン開発、既存アプリのカスタマイズや修正などの案件を探せます。
(4) 学習サポート・講師系
学習サポート・講師系の副業は、エンジニアとしての知識を生かしてプログラミングやITスキルの指導、学習サポートなどをおこないます。
MENTA(メンター)
MENTAは、エンジニアやクリエイター向けのオンラインメンターサービスです。メンターとして登録することで、個人に対しプログラミングやデザインなどのスキルを教えることができます。
エンジニア向けの案件は、プログラミング学習のサポート、コードレビュー、キャリア相談、開発アドバイスなどが中心です。単発相談から月額プランまで自由に設定でき、副業として柔軟に時間を調整しながら収益を得られるのが特徴です。未経験者向けの需要も高く、指導経験がなくても始めやすいサービスです。
Udemy(ユーデミー)
Udemyは、誰でもオンライン講座を作成・販売できる動画学習プラットフォームです。例えばプログラミング・Web開発・データ分析・AIなどの講座を作成し、受講者に販売できます。一度作成すれば継続的に収益を得られるのは、大きなメリットといえます。
人気のある技術(Python、JavaScript、AWSなど)の講座は需要が高く、プロモーション次第で高収入も狙えます。
エンジニアの副業を始める際の注意点

副業を始める前には、次のような点に注意が必要です。
- 副業禁止ではないか確認する
- 確定申告が必要
- 安すぎる案件に応募しない
- 事前確認をしっかりする
- 副業にかけられる時間を確保する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
副業禁止ではないか確認する
副業を始める前に会社の就業規則を確認し、副業が許可されているかをチェックしましょう。近年副業を認める職場が増えていますが、制限している企業もまだまだあります。
また、企業によっては事前申請が必要だったり、競業避止義務(競合企業での業務禁止)に違反しないかなど注意すべき点もあります。会社に黙って副業をするとトラブルにつながる可能性もあるため、必ず確認しましょう。
確定申告が必要
通常、会社員は会社が年末調整をおこなうことで確定申告が不要です。しかし、副業による所得(経費を差し引いた後の金額)が年間20万円を超える場合は、自分で確定申告する必要があります。
申告を怠ると税務署から指摘を受け、無申告加算税・延滞税・重加算税などのペナルティを科される可能性があります。
安すぎる案件に応募しない
副業案件の中には、労力に見合わない低単価の案件も多く存在します。
初心者は実績を積むために報酬の低い案件を選びがちですが、単価が低すぎると多くの時間を費やしても十分な収益を得られないことがあります。このため、時間単価を意識して適正価格の案件を選ぶことが重要です。
事前確認をしっかりする
副業をする際は、事前に契約書の有無や契約内容を確認することが重要です。報酬や業務範囲、納期、支払い条件、秘密保持などを明確にし、認識のズレやトラブルを防ぎます。
また、曖昧な契約条件のまま進めると、未払い・追加業務の強要・契約解除などのリスクが高まります。書面で契約を交わすことで、自身の権利を守り、安心して業務に取り組めます。
副業にかけられる時間を確保する
無理なスケジュールで副業をおこなうと、本業に悪影響が出たり、納期に間に合わなくなるリスクがあります。
まずは週にどれくらいの時間を確保できるのかを把握し、それに見合った案件を選びましょう。また、タスク管理ツールやスケジュール管理を活用し、効率よく作業を進めることも重要です。
まとめ
エンジニアの副業には、システム開発・アプリ開発・Webサイト制作・講師など、さまざまな種類があります。案件はクラウドソーシングや専門の求人サイトなどで簡単に探せますが、自分のスキルや目的に合わせて選ぶことが大切です。
副業を始める際は、就業規則の確認や確定申告の準備、契約内容の事前確認も欠かせません。本業と両立できる範囲で自分に合った副業に取り組み、収入やスキルの向上を目指しましょう。