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エンジニアに資格は必要?就職や転職に役立つおすすめ資格6選

エンジニアに資格は必要?就職や転職に役立つおすすめ資格6選

日々進化するIT技術は、あらゆる業界への導入が進み、ITエンジニアの活躍の場が広がっています。それに伴い、将来性が見込めるITエンジニアという職種へのキャリアチェンジを考える人が増えています。
ここで気になるのは、「ITエンジニアになるためには資格が必要なのか」ということです。
この記事では、ITエンジニアに関する資格の必要性や種類について解説します。さらに、これからITエンジニアを目指す方におすすめの資格もご紹介しますので、ぜひキャリアアップに役立ててください。

資格がないとエンジニアにはなれない?

ITエンジニアになるために必須の資格はありません。資格を持たずに第一線で活躍しているエンジニアも多くいます。しかし、資格を取得することは、就職活動やキャリアアップにおいて大きなメリットをもたらす可能性があります

資格は、その分野の知識やスキルを持っていることの証明になります。また、企業によっては資格手当が支給されることもありますので、収入アップを目指す人は、資格取得を検討することをおすすめします。

資格を取得する過程で、ITに関連する膨大な量の情報の中から、その資格に必要な知識を体系的に学習することができるという利点もあります。

IT系資格は3種類に分類される

IT系の資格は、主催団体によって国家資格民間資格に分けられます。そのうち民間資格は、特定のソフトウェアやハードウェアメーカーが実施する「ベンダー資格」と、特定のベンダーに依存せず、業界共通の知識や技術を評価する「ベンダーニュートラル資格」に分類されます。

では、それぞれの特徴を見てみましょう。

【国家資格】認知度が高く能力の証明になりやすい

IT系国家資格は、経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している資格です。認知度が高く、就職活動に活かしやすい資格と言えます。また、他の資格と比較して受験料が安く、有効期限が無いので(情報処理安全確保支援士を除く)、失効する心配がありません。

職種や難易度が異なる複数の資格がありますので、自身のスキルや目指す職種に適した資格を選んで受験しましょう。

2024年8月現在、IPAが実施している国家資格試験は以下の通りです。

資格名 難易度 対象者
ITパスポート 全ての社会人
情報セキュリティマネジメント試験 ITの安全な利活用を推進する人
基本情報技術者試験 情報処理技術者
応用情報技術者試験 情報処理技術者
ITストラテジスト試験 CIO、CTO、ITコンサルタントを目指す人
システムアーキテクト試験 上級エンジニアを目指す人
プロジェクトマネージャ試験 プロジェクトマネージャを目指す人
ネットワークスペシャリスト試験 ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す人
データベーススペシャリスト試験 データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 組込み、IoT系のフルスタックエンジニアを目指す人
ITサービスマネージャ試験 ITサービスマネージャを目指す人
システム監査技術者試験 監査人や情報システム責任者などを目指す人
情報処理安全確保支援士試験 セキュリティコンサルタントを目指す人※合格者は、登録手続きを行うことで、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者となることが可能。国家資格のうち、この資格のみ更新が必要。
※参考:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html (対象者は、各詳細ページ内の文言を使用)

【ベンダー資格】製品に関するスキルを企業が認定

ベンダー資格は、ハードウェアやソフトウェアを開発、販売している企業(ベンダー)が認定する資格です。それぞれの製品に関する知識や技術に特化した試験内容であり、その製品に関して即戦力となり得るスキルの高さを証明します。

しかし、国家資格と比較して受験料が高く設定されているものが多く、製品のバージョンアップに伴い、更新が必要な資格も多数ありますので、更新忘れが無いよう注意する必要があります。

代表的なベンダー資格は以下の通りです。

資格名 難易度 対象者
CCNA(シスコ技術者認定) ネットワークエンジニア
Oracle Master 難易度別に4段階 データベースエンジニア
AWS認定資格 種類や難易度別に11種類 クラウドエンジニア
Google Cloud認定資格 種類や難易度別に11種類 クラウドエンジニア
※参考https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/643

【ベンダーニュートラル資格】NPO法人などが主催し汎用性が高い

ベンダーニュートラル資格とは、特定の製品に依存するものではなく、一般的なプログラミング言語や、ITの幅広い知識に関する知識を問う、一般社団法人や非営利団体などが主催する民間資格です。

代表的なベンダーニュートラル資格は以下の通りです。

資格名 難易度 対象者
C言語プログラミング能力認定試験 難易度別に3段階 プログラマ
ITIL®4 資格制度 初級レベルの「ITIL4ファンデーション」合格後
・プラクティスマネージャ
・マネージングプロフェッショナル
・ストラテジックリーダー
の各資格試験に合格すると、「ITIL®4マスター」の資格が付与される
運用・保守業務技術者
LPIC 難易度別に3段階 ネットワークエンジニア
PMP 難 ※受験するためにはPMの経験が必要 PM、コンサル系エンジニア
CISA セキュリティエンジニア
※参考:https://peoplecert.jp/ITIL4_main.html
https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/643

エンジニア初心者や未経験者におすすめの資格6選

未経験者がITエンジニアへの転職を希望する際、資格を取得することで、自身のスキルや知識を証明し、実務経験を補うことができます。また、希望する職種に関連する資格取得に向けて学習することで、基礎から応用までを効率よく習得することが可能です。

IT系資格はジャンルや難易度によって多種多様に提供されています。ここでは、初心者や未経験の方に適した資格をご紹介します。

【基本情報技術者試験】ITエンジニアの登竜門

この試験をクリアすることで、しっかりとした基礎知識を身につけることができる、ITエンジニアの登竜門ともいえる国家資格試験です。

難易度は決して高くありませんが、コンピューターに関する基礎知識やプログラミング技術、ソフトウェア、ハードウェア、プロジェクトマネジメント、セキュリティなど様々な分野から出題されるので、これらの学習を通して、幅広い知識と実践的なスキルを身に着けることができます。

【シスコ認定試験(CCNA)】ネットワークの基礎から応用まで網羅

世界最大手のネットワーク機器開発会社シスコが実施するベンダー資格試験です。シスコ認定試験は、初級レベルの「CCNA」から始まり、最上級資格である「アーキテクト」まで、難易度別で5段階に分かれています。

CCNAは、ネットワークやセキュリティの基礎知識、IPコネクティビティなど、基礎的なネットワークの技能力を認定する資格で、シスコ製品に限らず、ネットワーク全般の基礎知識を身につけることができます。

※参考:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications.html#~certifications

【Linux技術者認定試験 LinuCレベル1】Linuxの入門資格

Linuxとは、誰でも開発、改良が可能なオープンソースのOSであり、主にサーバー用OSとして活用されています。
Linux技術者認定試験LinuCは、日本での Linuxの普及とLinux技術者の育成のために設立されたNPO団体、LPI-Japanが主催する、ベンダーニュートラル資格試験です。LinuCは、難易度別にレベル1から3までの3段階に分けられており、レベル1はLinuxの基礎知識を証明する入門資格です。

LinuCレベル1を取得するには、5年以内に「101試験」と「102試験」の2つの試験に合格する必要があります。Linuxサーバーの操作と運用、管理や、それらに必要なネットワーク、セキュリティの基本設定の知識などが問われる試験で、1〜3カ月程度が学習期間の目安とされています。LinuCの資格は、5年ごとに同一レベルの認定の再取得、または上位レベルの認定を取得し、資格を更新する必要があります。

※参考:https://linuc.org/linuc1/

【オラクルマスター ブロンズ】データベース管理の基本スキルを証明

オラクルは業務用ソフトウェア開発会社であり、データベース管理技術の「Oracle Database」は、世界中の企業や政府機関で採用されています。

オラクルマスターは、Oracle Database の管理スキルを証明するベンダー資格です。難易度別に「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4段階あり、ブロンズはデータベースの基礎知識があることを証明する入門的な資格です。Oracle Databaseを導入している企業が多く、オラクルマスターの資格保持者のニーズは高いと言えます。

※参考:https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html

【C言語プログラミング能力検定試験】汎用性の高いC言語のスキルを証明

C言語は、1972年に開発された、長い歴史を持つプログラム言語です。処理速度が速く、OSやアプリケーション開発など多くの分野で活用される汎用性の高い言語です。他の言語と比較して、多少習得が難しい言語ではありますが、プログラムの基礎を効率よく学ぶことができるため、初心者が最初に学ぶ言語に適していると言えます。

C言語プログラミング能力検定試験は、日本の民間企業サーティファイが運営する、C言語を用いたプログラミング能力を認定するベンダーニュートラル資格です。難易度は1級から3級の3段階に分かれており、最初に受ける3級の認定基準は、「C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが書ける」となっています。C言語は、現在も多くの分野で利用されており、C言語スキルを持つ人材は高い需要があります。

※参考:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/

【オラクル認定 Javaプログラマ】Javaの知識やスキルを証明

Javaは、業務システムやアプリケーション開発、Web開発など、様々な分野で活用されているプログラム言語です。C言語同様難易度の高い言語ですが、汎用性が高く、今後も安定した需要が見込まれるでしょう。

オラクル認定 Javaプログラマは、Oracle社が認定する、Java言語によるプログラミングの技能や知識を認定するベンダー資格です。難易度別に「Bronze」「Silver」「Gold」の3段階に分けられており、言語未経験者向けの入門資格「Bronze」は、 Java 言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識が問われる試験です。

※参考:https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html

【Ruby技術者認定試験 シルバー】Rubyを用いたシステム開発に役立つ

Rubyは、1995年に日本人エンジニアが開発したスクリプト言語です。Rubyは、ECサイトやブログサイトなど、主にWebアプリ開発で活用されています。比較的習得しやすい言語であることに加え、日本語による最新の情報やマニュアルが多く公開されているため、初心者におすすめの言語です。

Ruby技術者認定試験は、一般財団法人Rubyアソシエーションが主催しているベンダーニュートラル資格です。難易度別に「Silver」と「Gold」があり、入門編の「Silver」は、Rubyの基本的なスキルを持つことを証明します。

※参考:https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/

【PHP技術者認定初級試験】Web業界での仕事に役立つ

PHPは、ユーザーがWebページにアクセスした際にWebサーバー上で実行され、動的にWebコンテンツを生成するサーバーサイドのプログラム言語です。主にショッピングカートやお問合せフォームなどの生成に使われています。2024年8月現在、FacebookやSlackなど、世界的に有名なWebサービスもPHPで開発されているものがあります。

PHP技術者認定試験は、一般社団法人PHP技術者認定機構が運営するベンダーニュートラル資格です。難易度別に「初級試験」「上級・準上級試験」「ウィザード」の3種類に分類され、そのうち「初級試験」は 、PHPの基本的な知識があることを証明します。Web系プログラマを目指す初心者や、Webデザイナーにもおすすめの資格です。

※参考:https://www.phpexam.jp/summary

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エンジニアの資格取得は就職や転職もちろんスキルアップにも役立つ

資格は、エンジニアを目指す未経験者や、よりレベルアップを望む人にとって、知識やスキルを客観的に証明する就職、転職活動でのアピールポイントとなります。また、資格取得に向けた学習は、効率的に学ぶための有効な手段であり、現在の職種での評価向上やキャリアアップにもつながるでしょう。

資格の種類やレベルを活用し、継続的な学習と資格取得、長期的なキャリア形成をめざしましょう。

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