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フリーランスエンジニアになるには|年収や働き方・現実的な意見など幅広く解説

フリーランスエンジニアになるには|年収や働き方・現実的な意見など幅広く解説

フレックスタイム制・リモートワークなど、エンジニアの働き方は会社員であっても多様な部類に入ります。より自由に働きたい人は、特定の企業に専従せず、自分でやりたい仕事を選んで対価を得る「フリーランス」という働き方を選ぶこともできます。
フリーランスは、自分の努力次第で会社員時代よりも多くの年収を獲得できる可能性がある反面、会社員に比べて将来の仕事・立場が保障されないリスクが高くなる傾向にあります。
この記事では、フリーランスエンジニアという働き方について、年収や現実的な意見に触れつつ幅広い観点から解説します。

「フリーランス」のエンジニアとは?

フリーランスという単語の響きから、例えば「自由な働き方ができる人」というイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、どのようなエンジニアがフリーランスに該当するのか、詳しく聞かれて回答できる人は意外と少ないかもしれません。

そもそも「フリーランス」とは

フリーランスという単語は法令上の用語ではないことから、明確に意味を定義することは難しい部分があります。ただ、広義には特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」として認知されています。

また、フリーランスは大きく以下の2種類に分かれます。

独立系フリーランス ●特定の企業・団体に専従せず、クライアント等と業務委託契約を結ぶ
●小規模経営者、開業届を提出した個人事業主のほか、定年退職者・主婦・学生などすきま時間を活用するワーカー(すきまワーカー)が該当
副業系フリーランス ●特定の企業・団体と雇用契約を結びつつ、個人でもクライアント等と業務委託契約を結ぶ
●副業的に経営者、個人事業主、すきまワーカーとして働く

 

フリーランスエンジニアの契約形態

フリーランスエンジニアが働く際の契約形態は、主に次の2種類となります。

請負契約 ●成果物に対する対価が支払われる契約で、作業時間は収入を決める際の要素にはならない
●リモート勤務OKなど、働き方の自由度が高い案件を受けられることが多く、案件の規模が大きくなるほど収入も増える傾向にある
準委任契約 ●労働に対する対価が支払われる契約で、SES(System Engineering Service)と呼ばれることもある
●クライアントの開発現場で仕事をするため、人脈作りや技術獲得の面でメリットがある

まとめると、フリーランスエンジニアは、成果物を納品するのか、それともクライアント下で労働するのか、いずれかの働き方を選べることになります。
実力に応じて受けられる案件も異なるため、自分にはどちらの働き方が向いているのか、フリーランスになる前に十分検討しておく必要があるでしょう。

フリーランスエンジニアの年収

フリーランス協会が公開している「フリーランス白書2023」によると、エンジニア・技術開発系のフリーランスの年収について、回答者の77.0%が年収400万円以上と回答しています。

時間単価も高い傾向にあり、エンジニア・技術開発系フリーランスの「自分が意識している時間単価」についての解答を見ると、以下の解答が特に多くなっています。

  • 4千~5千円未満:27.0%
  • 3千~4千円未満:24.6%
  • 5千~6千円未満:22.2%

 

また、人材紹介サービス・Relanceが行った「【2023年版】フリーランスエンジニア白書」によると、専業フリーランスエンジニアの年収(年収)分布は以下のようになっています。

※出典元:Relance「2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-」

各種数値を見る限り、多くのフリーランスエンジニアは「400万円以上800万円未満」の年収ゾーンにいるものと推察され、努力次第でさらに年収を伸ばすことも可能といえそうです。

気になるフリーランスエンジニアの働き方

フリーランスエンジニアの働き方が気になる人の多くは、おそらく次のような点を詳しく知りたいと思うのではないでしょうか。

  • フリーランスエンジニアになったきっかけ
  • フリーランスエンジニアが受けている案件数
  • フリーランスエンジニアの労働時間・日数など

 

以下、これらの点について詳しく解説します。

フリーランスエンジニアになったきっかけ

内閣官房の「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスという働き方を選択した理由としては、次のような回答が多い傾向にあります。

  • 自分の仕事のスタイルで働きたいため:57.8%
  • 働く時間・場所を自由にするため:39.7%
  • 収入を増やすため:31.7%
  • より自分の能力や資格を活かすため:27.3%

 

このほか、挑戦したいこと・やってみたいことがある、ワークライフバランスを良くするなどの解答も見られました。

また、フリーランスエンジニアが働き方を変えたいと思ったきっかけとしては、次のようなものが多く聞かれます。

  • 案件の幅の制限を取り払いたいと思った
  • 収入を増やしたかった
  • 他のフリーランスエンジニアと出会う機会があり、フリーランスに興味を持った など

 

フリーランスエンジニアが受けている案件数

フリーランスエンジニアが、月単位でどのくらいの案件を受けているのかについては、そのエンジニアの処理能力や、請け負った案件の難しさなどによって異なります。
しかし、多くのエンジニアは1~3件、多くても4,5件ほどに収まるものと推察されます。

なお、会社員として同じ案件数を処理するケースとの違いとしては、フリーランスエンジニアの場合、複数の案件を抱えつつも「自分の裁量で働き方を調整できる点があげられるでしょう。

フリーランスエンジニアの労働時間・日数など

人材紹介サービス・Relanceが行った「【2023年版】フリーランスエンジニア白書」によると、専業フリーランスエンジニアの「週の平均業務日数」と「一日の平均業務時間」は、以下の通りとなっています。

※出典元:Relance「2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-」

数字を見る限り、フリーランスエンジニアの多くは「週5日・5~10時間未満」で働いていることになります。
仮に、1日8時間×週5日のスケジュールで働いたとしたら、4週で160時間前後の案件を請け負うイメージになるでしょう。

しかし、それよりも短い日数・短い時間の範囲で働いている人も多いことから、多くのエンジニアがプライベートその他の予定も考慮しながら働けているものと推察されます。

フリーランスエンジニアになるメリット

もし、フリーランスエンジニアになることができた場合、会社員として働く場合に比べてどのようなメリットが期待できるのでしょうか。
以下、フリーランスエンジニアになれた場合の、主なメリットについて解説します。

自分で案件を選べる

会社員として働いている場合、基本的に案件は自力で選べないため、不本意な仕事を担当する機会が多いかもしれません。しかし、フリーランスとして働くようになると、自分で案件を選べるようになります。

自分が苦手とする分野の仕事を避け、得意なことに集中できるため、ミスのリスクを減らしつつ専門性を高められるでしょう。
クライアントと信頼関係ができている場合は、多様な案件を請け負うことで、自分の実力を伸ばすという働き方も検討できます。

一緒に仕事する人を選べる

自分の仕事が明確に決まっている場合であっても、会社員として働く以上、自分と性格的に合わない人ともコミュニケーションをとらなければなりません。
しかし、フリーランスエンジニアとして働く場合、各種案件・プロジェクトによって一緒に働くメンバーも変わってくるため、会社員時代よりも人間関係のストレスは軽減されるものと予想されます。

人間関係の精神的負担を減らしつつ、自分がやるべき仕事に集中したいエンジニアにとって、フリーランスは魅力的な働き方となるでしょう。

年収アップが期待できる

フリーランスになると、昇給という概念がなくなるため、努力次第で収入は青天井となります。年齢や社歴などが収入に影響を与えることもありませんから、自分のスキルがそのまま収入に反映されるでしょう。

スキルに希少性がある場合や、自分の専門性を活かせる案件にチャレンジできる場合は、高収入が期待できます。
ただし、収入に見合ったスキルを持っていない場合は、そもそも高収入の案件を受けるのが難しくなるため、現職の上司に話を聞いてみるなどして、自分の市場価値は独立前にシビアに判断しておきたいところです。

フリーランスエンジニアの現実も知っておこう

フリーランスエンジニアには、メリットだけでなく、当然厳しい現実もあります。
フリーランスを経験したエンジニアの中には、独立してから辛い思いをした人も少なくないため、以下のような現実を知った上でフリーランスになるかどうか判断することが大切です。

収入は不安定・将来は不透明

フリーランスになると、受けられる案件の内容によって収入が変動します。
タイミングによっては、自分が受けられる案件や、自分に依頼してくれるクライアントの数が少なくなることも十分考えられます。

また、世界的な大混乱が起こってしまうと、それを理由に仕事を依頼してくれる人が少なくなるおそれがあります。
新型コロナ禍においてはエンジニアが活躍したケースもありますが、国内外の情勢不安などが原因の場合、安定して仕事を受けられなくなるリスクは数多く存在します。

そのような不安・不透明さを踏まえた上で、それでも独立したいと思える人こそ、フリーランスエンジニアに向いているといえるのかもしれません。

本業以外の面でのスキルアップが求められる

フリーランスになると、エンジニアとしての本業以外の面でも、スキルアップが求められます
代表的なものが「営業」で、在職中に人脈やクライアントを確保していなかった場合、案件獲得のため地道に自分を売り込んでいかなければなりません。

日々の売上や経費を管理する「経理」や、自分のスキルを高く買ってもらえるクライアントに出会うための「マーケティング」など、経営上の課題に応じてやるべきことは多岐にわたります

こういった、本業以外の能力についてもスキルアップを進めていかなければ、フリーランスとして長期にわたる活躍は難しいものと心得ましょう。

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フリーランスエンジニアに「なった後」が大事

フリーランスエンジニアは、自分の能力がクライアントに評価されれば、会社員時代よりも充実した環境で仕事ができる可能性があります。
努力次第で高収入を得られるチャンスもありますが、一見自由に見えるフリーランスの働き方には、それ相応の責任がともないます。

営業・経理といった経営上求められる能力のほか、限られた時間で納期までに仕事を終わらせる計画力、プライベートとの調整力など、フリーランスエンジニアに求められる能力は多岐にわたります。
これからフリーランスを目指すエンジニアは、自分がフリーランスに「なった後」のことをしっかり考えた上で決断しましょう。

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