エンジニアの仕事内容を職種ごとにわかりやすく紹介！必要なスキルやキャリアパスも解説

2024.08.01

IT業界でいうエンジニアとは、システムやソフトウェアの設計、開発、運用を行う技術者です。エンジニア職にはさまざまな種類があり、それぞれ仕事内容や求められるスキルが異なります。本記事では、主要なエンジニア職種を紹介、各職種の具体的な業務内容や必要なスキル、キャリアパスについても詳しく解説します。IT業界で活躍していくためには、自分に合ったキャリアパスをしっかりと描き、計画的に進むことが大切です。エンジニアとしての道を見つける参考にしてください。

エンジニアの仕事内容は職種によって異なる

エンジニアとは本来、機械や電気などの工学に関する専門知識や技術を持つ技術者を指しますが、近年ではITエンジニアを意味することが多くなっています。

ITエンジニアは、情報技術を駆使してシステムやソフトウェアの設計、開発、運用を行う技術者のことです。ITエンジニアは分野ごとに細分化されたエンジニアが存在し、仕事の役割も異なります。

＜おもなエンジニアの職種＞

職種	仕事内容
プログラマー	仕様書をもとにプログラミングし、意図した通りにシステムが動くよう構築する
システムエンジニア	顧客から聞き取った要望をもとに仕様書を作成し、納品まで担当する
フロントエンドエンジニア	主にWebサイトやアプリケーションの表示に関するシステムの構築を担当する
サーバーエンジニア	サーバーの設計・構築・管理をおこない、適切に稼働させる
テストエンジニア	ソフトウェアや製品が正しく動くよう、テストや動作検証をおこなう
フィールドエンジニア	顧客先に出向き、ハードウェアやシステムの設置・保守・修理などをおこなう
ネットワークエンジニア	コンピューターネットワークの構築・保守・管理をおこなう

エンジニアにはさまざまな職種がありますが、代表的なものにプログラマーとシステムエンジニアがあります。それぞれの仕事の内容について詳しく説明をします。

プログラマーの仕事内容：システムやソフトウェアを開発

プログラマーの仕事は、システムエンジニア（SE）が設計したシステムに基づき、「プログラミング言語」を使ってコードを記述し、システムやソフトウェアを開発することです。

プログラマーは、インターネットアプリケーション、ゲーム、自動車、家電など、さまざまな分野でシステムやソフトウェアの開発を行います。

分野ごとに必要なスキルやプログラミング言語が異なり、開発する内容によって求められる知識や技術も変わります。また、プログラム開発後も定期的なメンテナンスやアップデート、新機能の追加、問題の解決を行います。

プログラマーは分野ごとに職種や仕事内容が細分化

＜代表的なプログラマーの職種と仕事内容＞

Webプログラマー	ショッピングサイトやSNSなどWebサイトなどのプログラミングをおこなう
ゲームプログラマー	家庭用ゲーム機やスマホ用ゲームアプリなどのゲームを開発
アプリケーションプログラマー	おもにパソコンやスマホ用のアプリを開発
組み込み系プログラマー	家電や自動車、電子機器などを制御するためのプログラムを開発

ひと口にプログラマーといっても、Webプログラマーやゲームプログラマーなど多様な職種があり、それぞれの仕事内容は全く異なります。使用するプログラミング言語は、メジャーなものからマイナーなものまで多数あり、職種によって必要になる言語も変わってきます。

未経験からプログラマーを目指す場合は、比較的難易度が低いとされるWebプログラマーがおすすめです。また、自分の得意分野を生かせる職種や今後ニーズが高まる職種を選ぶことが重要です。

プログラマーに必要なスキル

プログラマーに必要なスキルは、プログラミング言語を使ってプログラムを構築する能力ですが、プログラマーには、さらに多くのスキルが求められます。プログラマーに必要なスキルについて詳しく解説します。

プログラミングスキル

プログラミングスキルとは、プログラムを構築するための技術と知識を指します。まず、プログラミング言語の習得が必須です。さらに、効率的で優れたシステムを作るための技術も必要です。IT業界では技術の進化が速いため、常に最新の知識を取り入れ、継続的に学ぶ姿勢が求められます。

論理的思考力

論理的思考力はプログラマーにとってプログラムの構造を論理的に組み立てるために不可欠です。プログラムは一連の指示で構成されているため、各ステップが正しく順序立てて行われる必要があります。論理的思考力があれば、エラーが発生した時にも論理的思考で問題を分解し、バグの原因を特定することもできます。また、他の開発者が理解しやすいコードを書けるため、チームでの協力もスムーズに進みます。

コミュニケーション能力

プログラマーにはコミュニケーション能力も必要です。システムやソフトウェア開発の現場では、システムエンジニアや他の開発チームメンバーと円滑に連携し、要件を正確に理解し、問題を共有しながら開発を進めていかなければなりません。また、クライアントとの打ち合わせや報告も重要です。プログラマーからマネジメント領域にキャリアアップしたい場合は、さらにコミュニケーション能力を磨く意識がが求められます。

システムエンジニアの仕事内容：システムの設計や仕様書を作成

システムエンジニア（SE）は、クライアントの要件を分析し、システム全体の設計と構築を担当します。プログラムの仕様書を作成し、納期に合わせた進行管理、企画・設計、顧客対応、プロジェクトマネジメントなどを行います。

一方、プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書に基づき、実際にプログラミング作業を行います。プログラマーとシステムエンジニアの業務範囲は明確に分かれており、各自がそれぞれの役割を果たします。

プログラマーとしての実務経験は、システム全体の動作理解や最適な設計を行うための基礎となります。そのため、プログラマーとして経験を積んだ後にシステムエンジニアへと進むのが一般的なキャリアパスです。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアには、プログラマーに必要なスキルに加え、さらに以下のスキルが求められます。

思考力・発想力

システムエンジニアはクライアントの要件を分析し、システム全体の設計を行うため、創造的な思考力が必要です。問題を解決するための新しいアプローチやアイデアを考え出したり、効率的なシステムを構築する能力も求められます。

技術的な知見

システムエンジニアは幅広い技術的知識を持っている必要があります。システム全体の設計や構築に関わるため、プログラミングだけでなく、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、多くの技術分野での深い知識が求められます。

調整能力

プロジェクトがスムーズに進行するように、チーム内の調整やクライアントとのコミュニケーションが重要です。納期の管理や、チームメンバー間の意見調整、クライアントの要望とシステムの実現可能性を調整する能力が必要です。

エンジニアの4つのキャリアパス

エンジニアにはさまざまなキャリアパスがあります。具体的な職種を目指す前に、どのようにキャリアを形成できるのか理解しておくことが重要です。本記事では、エンジニアの4つのキャリアパスについて詳しく紹介します。

エンジニアのキャリアパス①スペシャリスト

「スペシャリスト」とは、特定の技術分野や領域に深い専門知識とスキルを持つエンジニアのことです。スペシャリストは、その分野における専門家として、専門的なプロジェクトに取り組むことができます。スペシャリストになると、豊富な知識と経験を活かして実装担当やチームのリーダーとしての役割を担います。また、企業によっては「テックリード」や「CTO（最高技術責任者）」といった上級ポジションもあります。

エンジニアのキャリアパス②ゼネラリスト

ペシャリストが特定分野の専門家であるのに対して、ゼネラリストは幅広い技術分野や業務領域に精通し、多様な役割をこなせるエンジニアです。主な仕事内容には、システム全体の設計・実装、プロジェクト管理、クライアントとの調整などが含まれます。特定の技術に偏らず、複数の技術やツールを使いこなして、プロジェクト全体を把握し柔軟に対応しなければなりません。このため、チーム内での調整や問題解決能力が重要です。ゼネラリストとして経験を積むことで、プロジェクトリーダーやマネージャーを目指すキャリアパスもあります。

エンジニアのキャリアパス③マネージャー

マネージャーは、プロジェクトやチームの管理を担当します。仕事内容には、プロジェクトの計画立案、進行管理、リソースの配分、チームメンバーの指導・評価が含まれます。プロジェクトの進行に合わせて戦略を立て、クライアントとコミュニケーションを取りながら、要件の調整や品質の確認も行います。メンバーが効果的に働ける環境を整えることも重要です。将来的に経営層を目指す場合は、マネージャーとしての経験が役立ちます。

エンジニアのキャリアパス④フリーランス

フリーランスエンジニアは、企業に雇われることなく独立して働くエンジニアです。主な仕事内容には、クライアントからの依頼に基づいたシステムやソフトウェアの開発、コンサルティング、プロジェクトの管理が含まれます。プロジェクトの受注から納品までを一貫して担当し、自分でスケジュールを管理し、クライアントと直接コミュニケーションをとります。フリーランスとしては、営業や契約、請求書の処理など、ビジネス全般も自分で管理する必要があります。自由な働き方が可能ですが、安定した収入を確保するためには、継続的なスキルアップやクライアントとの信頼関係の構築が重要です。

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エンジニアの仕事内容は職種やキャリアで変化

エンジニアの仕事は、職種やキャリアによって大きく変わります。まずはプログラマーとして経験を積み、その後システムエンジニアやスペシャリスト、マネージャーなど、さまざまな道に進むことができます。各職種では、それぞれ必要なスキルや仕事内容が異なります。未経験からエンジニアを目指す方は、自分の興味や得意分野を見つけて、最適なキャリアパスを選びましょう。