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転職の応募は何社が適切?——同時進行の目安と、数を増やしすぎないための考え方

転職の応募は何社が適切?——同時進行の目安と、数を増やしすぎないための考え方

求人を見つけて、応募ボタンの前で手が止まる。1社ずつ結果を待ってから次に進むものなのか、それとも同時に何社も受けてよいのか。SNSで「30社応募した」という話を目にすると、自分が考えていた3社が急に少なく思えてくる——そんな状態ではないでしょうか。

結論からお伝えすると、同時に進める応募は3〜5社、転職活動全体では10社前後に落ち着く人が多い、というのが一般的な目安です。 ただ、この数字は誰にでも当てはまる正解ではありません。働きながら面接を回せる上限と、1社落ちても活動が止まらない下限の間で、自分の数を決めるための「決め方」のほうが大事です。

この記事では、目安となる数字とその根拠、応募が少ないと不安になる理由、同時応募を無理なく回すための管理術、そして途中で数を増やす・減らす判断基準までを整理します。

転職の応募は何社が目安か——同時進行3〜5社、全体で10社前後

まず、数字の目安から整理します。転職活動では、応募した会社の半分前後が書類選考で見送りになり、面接に進んだ会社のうち内定に至るのはさらにその一部、という流れが目安としてよく語られます。この前提で逆算すると、1〜2社の内定を得るために全体で10社前後に応募する、というのが多くの人の着地点になります。

そして、この10社を一度に出すのではなく、同時に進めるのは3〜5社ずつというのが現実的なペースです。この「3〜5」という幅は、上限と下限の2つの理由から出てきます。

同時応募の上限:働きながら面接を回せるのは3〜5社まで

上限を決めるのは、面接に使える時間です。1社あたり面接は2〜3回、多くは平日の日中に設定されます。5社を同時に進めると面接は合計10〜15回前後になり、そのほとんどを有給や半休でまかなうことになります。

有給の残日数には限りがあり、退職前の消化分も残しておきたいところです。加えて、面接ごとに企業研究や想定問答の準備も必要です。6社以上を同時に進めると、日程の重複か、準備不足か、どちらかが起きやすくなります。 働きながらの転職活動で無理なく回せる上限が5社、というのはこの計算からです。10月入社を目指す場合のスケジュール上の位置づけは、10月入社を目指す転職の逆算スケジュールで週ごとに整理しています。

応募数の下限:1社だけだと不採用で振り出しに戻る

下限を決めるのは、リスクの分散です。1社に絞って応募し、結果を待ってから次を探す方法は、丁寧に見えて実は時間がかかります。書類選考の結果が出るまでに1週間前後、面接を経て最終結果が出るまでに1ヶ月前後。その1社が見送りになった時点で、1ヶ月がまるごと振り出しに戻ります。

応募の半分が書類で見送りになる前提に立つと、同時に3社出しておけば、1〜2社は面接に進む計算になります。これが下限の根拠です。3社が「少ない」と感じるかもしれませんが、活動が止まらない最低ラインとしては十分な数です。

応募が少ないと不安になる理由と、数を増やしても解決しないこと

目安は3〜5社と分かっていても、「それで本当に足りるのか」という不安は残ります。転職の体験談には「20社受けた」「50社出してやっと決まった」という数字が並びやすく、それと比べると自分の3社は心もとなく見えます。

ただ、こうした数字は、応募先を絞れないまま数で補った結果であることも多く、目指す状態というより、避けたい状態に近い場合があります。

「何社受けたか」より「何社に本気で準備できたか」

応募数を増やすと、1社あたりにかけられる時間は確実に減ります。企業研究が浅くなり、志望動機が汎用的になり、面接で「なぜうちなのか」に答えられなくなる。その結果、書類の通過率が下がり、通過率が下がったからさらに数を増やす——という循環に入ると、応募数だけが膨らんでいきます。

採用側から見れば、応募数の多さは見えません。見えるのは、目の前の1社にどれだけ準備してきたかだけです。 3社に本気で準備して臨むほうが、15社に薄く応募するより、結果として面接に進む数は多くなりやすい。「少ない」と感じている数は、実は準備の密度を保てる適正な数かもしれません。

数を増やしたくなるのは、応募先を絞る基準がないとき

もう1つ、数を増やしたくなる場面があります。求人を見ていて「どれも良さそう」「どれも決め手に欠ける」と感じ、絞れないから全部出してしまう、という状況です。

この場合、問題は応募数ではなく、その手前にあります「今回の転職で何を変えたいのか」が言葉になっていないと、求人を選ぶ基準がないため、数で不安を埋めるしかなくなります。 逆に、基準が1つでもあれば、求人の多くは自然に候補から外れ、残った数社に集中できます。

この基準づくりは、応募のあとの面接でも内定の判断でも繰り返し使うことになります。「キャリアの軸」が決まらない人へに問いかけ形式でまとめていますので、応募を増やす前に一度立ち止まる材料にしてみてください。

Unitasキャリアアドバイザー 灯野マナ

Unitas(ユニタス)キャリアアドバイザー

灯野マナからひとこと

「何社受ければいいか」って、実は「どこを受ければいいか」が決まっていないときに出てくる悩みなんだ。応募先の絞り方で迷っていたら、Unitas(ユニタス)のキャリアアドバイザー灯野マナに気軽に話してみてね。数が少なくても、まだ1社も出していなくても大丈夫だよ。

同時応募をうまく回すための3つの管理術

数が決まったら、次は回し方です。3〜5社の同時進行は、数としては無理がありませんが、何も工夫しないと日程の重複や、選考の進み方のばらつきで混乱します。押さえておきたいのは3つです。

① 「本命・現実・挑戦」で3〜5社を組む

同時に進める会社は、志望度をそろえないほうがうまくいきます。本命が1〜2社、条件や経験から見て現実的な会社が1〜2社、少し背伸びした挑戦枠が1社、という組み方です。

全部が本命だと、1社の見送りで気持ちが大きく揺れますし、全部が現実枠だと、内定が出ても「ここでいいのか」が残ります。志望度の異なる会社を混ぜておくと、1社の結果に一喜一憂しにくくなり、面接の場数も自然に踏めます。 挑戦枠の面接が本命の面接の練習になる、ということもよく起きます。

② 応募日・選考段階・次の予定を1枚で管理する

3社を超えると、「どの会社が今どの段階か」を頭の中だけで管理するのは難しくなります。スプレッドシートでもメモアプリでも構いませんので、会社名、応募日、現在の選考段階、次の面接日、提出物の期限を1枚にまとめておくと、面接日程の重複や、返信の出し忘れを防げます。

細かく作り込む必要はありません。「次にやることが一目で分かる」状態になっていれば十分です。この1枚は、あとで内定が並んだときの比較にもそのまま使えます。

③ 選考のスピードをそろえる——先に進んだ会社を待たせる伝え方

同時応募で最も起きやすい困りごとが、選考の進み方のずれです。A社はもう最終面接なのに、B社はまだ書類選考中。A社から先に内定が出て、承諾期限までにB社の結果が間に合わない、という状況です。

これを避けるには、選考の途中で「他社の選考と時期を合わせたい」と伝えて構いません。たとえば、A社に対しては「他社の選考も並行しているため、最終面接を◯日以降にしていただくことは可能でしょうか」、B社に対しては「他社から回答期限をいただいているため、選考を早めていただくことは可能でしょうか」といった相談です。企業側にとって珍しい依頼ではなく、正直に伝えたほうが信頼されます。

それでも内定の時期がずれて、期限内に決めきれない場合の考え方は、内定が決められないときの4つの見方で整理していますので、そちらを参考にしてください。

転職で何社受けるか迷ったときの判断基準

ここまでの目安を踏まえたうえで、最終的に自分の数を決めるときは、2つの問いで考えると決めやすくなります。

1つ目は、「今週、本気で準備して応募できるのは何社か」。仕事の忙しさ、有給の残り、面接準備にかけられる時間から、無理のない数が見えてきます。

2つ目は、「その数のうち1社が見送りになっても、活動を続けられるか」。答えが「続けられない」なら、1〜2社足しておく余地があります。

この2つの間にある数が、今の自分にとっての適正な応募数です。 そして、この数は途中で変えて構いません。最初に決めた数を守り続ける必要はなく、状況を見て調整するのが自然です。

増やす合図・減らす合図

増やすことを考えたいのは、書類選考の結果が2週間ほど返ってこない、または見送りが続いて同時進行の社数が減ってきたときです。手元の選考が減っている状態は、活動が止まりかけている合図なので、次の応募を足します。

減らすことを考えたいのは、面接の準備が間に合わなくなってきたとき、面接日程が重なり始めたとき、有給の残りが心もとなくなってきたときです。この状態で数を維持すると、1社ごとの準備が薄くなり、全体の通過率が下がります。新しい応募をいったん止めて、今進んでいる会社に集中するほうが、結果は出やすくなります。

編集後記 Unitas(ユニタス)のLINE相談では、「何社受けるべきか」という相談よりも、「5社出して全部落ちた」という相談のほうが多く寄せられます。話を聞くと、5社の選び方に共通点がなく、自己PRも毎回一から書き直している、というケースが目立ちます。数を増やす前に、応募先の共通点を1つ決めるだけで、通過のしかたが変わることは少なくありません。

まとめ——数は目安、決め手は「本気で準備できる数」

転職の応募は、同時に3〜5社、全体で10社前後が一般的な目安です。ただし、この数字は上限と下限の間にある幅であって、正解はそれぞれの状況によって変わります。

応募が少ないと感じたときは、数を増やす前に、応募先を絞る基準があるかを確かめてみてください。採用側に見えているのは応募数ではなく、目の前の1社への準備の密度です 本気で準備できる数を、本命・現実・挑戦の組み合わせで進め、選考のスピードをそろえながら回していく——それができていれば、数が少なくても活動は止まりません。

何社受けるか、どこを受けるかで手が止まっていたら

自分の状況で適正な数はいくつか、応募先をどう絞ればいいか——1人で決めづらいときは、Unitas(ユニタス)のLINE相談で一緒に整理できます。まだ1社も応募していなくても大丈夫です。

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