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未経験からエンジニアに転職するのは難しい?向き不向きの特徴も解説

未経験からエンジニアに転職するのは難しい?向き不向きの特徴も解説

機械・電気など、工学の専門知識を持つ技術者であるエンジニアは、未経験から転職するのは難しい職種だと考えている人が多いようです。
経験者から「やめとけ」という意見が出ることもありますが、一口にエンジニアといっても様々な仕事があり、すべての人にとって転職の難易度が高いわけではありません。
この記事では、未経験からエンジニアへの転職を検討している方向けに、エンジニアに向いている人・向いていない人の特徴を解説します。

未経験からのエンジニア転職は難しい?現実は?

そもそも、未経験からエンジニアに転職することは、転職市場において可能性が低い選択肢なのでしょうか。
意外かもしれませんが、エンジニア未経験者であっても、エンジニア職として採用される例は決して少なくないのです。

未経験エンジニアでも求人はある?

一見敷居が高そうなエンジニア職ですが、転職市場において、エンジニアは比較的未経験でも挑戦しやすい職種の一つといえます。まずは未経験者を採用して、知識・経験ゼロの状態から社内開発を担えるエンジニアに育て上げたいと考える企業は一定数存在しているのです。

応募のハードルが低めに設定されている求人も多く、例えば「過去にプログラミングに触れた経験があれば未経験でもOK」とするケースもあるようです。その背景には、エンジニア人材の不足にともない、経験者を採用するのが難しくなっている状況があるものと考えられます。

未経験エンジニアが増えすぎって本当?

エンジニア採用のハードルが低くなったことで、巷では「未経験エンジニアが増えすぎている」という声も聞かれます。しかし、この表現は正確ではなく、実際には「増えているがまだまだ足りていない」というのが現実のようです。

日本では様々な業種においてDX人材が不足しており、特にIT人材の少なさが問題となっています。2020年から始まった新型コロナ禍を契機に、多くの企業がDX推進に向けて動いた結果、人材不足が深刻化したものと推察されます。

経済産業省もこの問題を危惧しており、既存システムの問題解決に向けたDX化が実現しなかった場合、2025年以降に最大“12兆円/年”の経済損失が生じる可能性があるとしています。この問題は「2025年の崖」と呼ばれ、IT人材の確保は日本の将来を左右する大きな問題となっています。

※参考:経済産業省「DXレポート」

未経験からのエンジニア転職が「難しいからやめとけ」と言われる理由

実務未経験でエンジニアに転職しようと考えた人が、情報収集のためWeb上で検索すると、例えば「難しいからやめとけ」といった厳しい意見を見かけることがあります。
以下、なぜこのような考え方をする人がいるのか、主な理由をいくつかご紹介します。

未経験からのエンジニア転職が難しい理由①プログラミング経験が前提

一般的に、求人における「実務未経験OK」とは、その実務に関連するすべての経験をしたことがない人でも受け入れる意味合いで用いられます。

しかし、エンジニアの求人においては、基礎知識としてプログラミングの知識がある人材を求めるため、実際には「実務未経験OK(ただしプログラミングは経験あり)」という意味合いになります。

プログラミング経験がない人材は、育成に時間・費用がかかるため、多くの企業が採用を避ける傾向にあります。よって、未経験からエンジニア転職を目指す場合、最低でもプログラミングに触れておく必要があるでしょう。

未経験からのエンジニア転職が難しい理由②専門知識を求められる

エンジニアには様々な種類があり、ITエンジニアというジャンルだけでも、大きく次のように区分することができます。

  • 開発系エンジニア(システムエンジニア・プログラマーなどシステム開発に携わる)
  • Web系エンジニア(Webサイトの設計・実装・管理に携わる)
  • インフラエンジニア(ネットワーク・サーバーなどの設計・構築・運用・保守に携わる)

 

それぞれのエンジニアに必要な知識は異なり、業務内容によっては横断的に専門分野以外の知識を学ぶ必要があります。この点も、エンジニアの仕事を難しいものにしている一因といえます。

未経験からのエンジニア転職が難しい理由③実績が必要

未経験者向けの多くの求人では、純粋に応募者のポテンシャルを見極めて採用するケースが多く見られます。
これに対してエンジニアはやや特殊で、未経験OKながらも何らかの「実績」を求められる場合があります

もちろん、実績なしで採用される応募者もいますが、実績がある場合に比べて労働条件・待遇が良くないケースが多いようです。
逆に考えると、未経験であってもIT関連の資格を取得したり、何か能力をアピールできるものを作ったりできる人は、エンジニアへの転職に向いている可能性があります

未経験からのエンジニア転職が難しい理由④年齢を重ねると採用されにくい

エンジニアとして未経験から転職する場合、年齢を重ねてしまうと採用されにくくなる傾向にあります。
20代の人材と、30代・40代の人材を比較した際、若い人材の方が体力もあり知識も吸収しやすいことから、より大きな成長を期待して若い人材を採用する企業が多いためです。

例えば、20歳の人と40歳の人がそれぞれ定年まで働くケースを想定すると、就労できる年数は単純計算で20年の差があります。
よって、自社で末永く働いてもらえる人材を欲しがる企業にとっては、年齢が採用における大きなハードルとなるものと考えられます。

未経験でもエンジニアになるのが向いているのはこんな人

エンジニアという職種を長く続けるにあたっては、実務経験の有無だけでなく、適性が重要なポイントになります。
例えば、次のような適性を持っている人は、実務未経験であってもエンジニアになれる可能性を秘めています。

こんな人はエンジニア向き①好奇心旺盛でITに興味がある

ITに興味があり、プライベートでもIT関連のモノ・情報に触れる機会が多い人は、エンジニアとしての適性を持つ人が多い傾向にあります。

特に、新しい技術などに対して好奇心旺盛で、普段利用しているサービスの不具合等を自力で解決することが多い人は、エンジニア気質といえるでしょう。

例えば、新しい技術のアップデートに関することなど、仕事をする中で生じる疑問は好奇心によって解決することが多いため、分からないことをそのままにせず、好奇心を働かせて解決策を探せる・考えられる人材はエンジニア向きです。

こんな人はエンジニア向き②困難な状況でも臨機応変に対応できる

現場を問わず、困難な状況を乗り越え、達成感を味わうことに喜びを感じられる人は、エンジニアに向いています。

実際、システム開発の現場では、お客様から要望があって急に仕様が変更になることも珍しくありません。仕様変更にともない、開発当初は想定していなかった不具合が生じ、設計から再検討しなければならない場合もあります。

そのため、状況の変化に応じて臨機応変に対応できる人は、エンジニアとしても活躍できる可能性を秘めています

こんな人はエンジニア向き③几帳面で地道な作業が得意

システム開発は、システムを作り上げて使用するまでに複数の工程が存在します。小規模なものであっても1~3ヶ月ほどの期間を要し、規模が大きくなると年単位のスケジュールを立てることも珍しくありません。

必然的に、一夜漬けのような仕事のやり方は通用しないため、結果を出すため地道にコツコツ仕事を積み重ねられる人がエンジニアには向いています

また、お客様が望んでいることを実現できているかどうか、不具合なく稼働するかどうかも重要なポイントになるため、エンジニアには“細部に目を光らせ作業する”几帳面さも求められます

未経験でエンジニアになるのが難しい、向いていないのはこんな人

エンジニアは、ゴールに向けて目の前の仕事を一つひとつ積み上げていく職種であり、多くの場合はチームで仕事に取り組むことになります。よって、以下のような性格を自覚している人は、エンジニア以外の道を模索した方が賢明かもしれません。

こんな人はエンジニア不向き①大雑把で地道な作業が苦手

IT業界と聞いて華やかなイメージを持つ人は少なくありませんが、実際のところエンジニアは地道な作業の繰り返しが多い職種です。

システム障害が発生したケースを例にとると、原因を特定するだけでなく、検証環境での再現、不具合が生じた際の修正・テストなど、数多くの確認作業が生じます。

また、プログラマーとして働く場合は、他の人が分かるようにコーディングの命名規則を守るなど、決められたルールを守る必要があります。

このように、エンジニアには地道さに加えて小さなミスを見逃さない几帳面さも求められるため、大雑把で地道な作業が苦手な人には向かない職種といえるでしょう。

こんな人はエンジニア不向き②スキルをアップデートできない

IT業界は技術の進化が早い業界といわれており、10年前の技術が過去のものになってしまうケースも珍しくありません。プログラミング言語を例にとると、かつて主流だったのは「C言語」でしたが、その後は「Java」が主流となり、近年ではPHP・Ruby・Pythonといった言語が主流派に属しています。

ITエンジニアとして活躍し続けるためには、そのような変化のスピードを踏まえ、常に勉強して新しいスキルを身につけることが求められます
自分の時間をスキルのアップデートに割けない人は、エンジニアとして長期にわたり活躍するのは難しいでしょう。

こんな人はエンジニア不向き③コミュニケーション能力が低い

よくあるエンジニアのイメージとして、一人でパソコンに向かいコツコツ仕事する姿を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、実際の現場ではチームで仕事をするため、一定のコミュニケーション能力も求められます

システムエンジニアとプログラマーの関係性を例にとると、プログラマーはシステムエンジニアと連携をとり、設計書の意図を正しく理解して開発に携わる必要があります。プログラマー同士が協力してプログラミングに携わる場合も、設計者が顧客の要件をヒアリングする場合も、コミュニケーション能力が不十分だとお互いの考えにギャップが生じるおそれがあります。

現在の職場で話がかみ合わない場面が多いと感じる人は、コミュニケーション能力を強化してからエンジニアを目指しましょう。

未経験からは難しいとされるエンジニアの職種

未経験からエンジニアを目指す場合、職種によって求められる知識が異なるため、以下のような「未経験からは難しい」とされるエンジニアへの転職は避けた方が無難です。

  • システムエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • AIエンジニア

 

以下、なぜ上記のエンジニアは未経験者に不向きなのか、具体的な理由を解説します。

システムエンジニアは業界知識や交渉力が求められる

システムエンジニアは、システム開発全般に関わる職種であり、システム開発における提案・設計・開発・構築・テストといった一連の業務に携わります。

開発の主力となるプログラマーとは違い、システム開発を俯瞰する立場にあり、顧客へのヒアリングを通して要望をピックアップするのも職務に含まれます。当然ながら、顧客側の希望すべてを叶えるのは難しいことが多いため、優先順位をつけて機能を実装するための交渉もシステムエンジニアの仕事です。

プログラマーに仕事を割り振る能力や、言葉を選んで顧客に提案・交渉できる幅広い業界知識などを持たない未経験者にとって、システムエンジニアへの道は非常に狭き門となるでしょう。

セキュリティエンジニアはネットワークやサーバーの知識が必要

セキュリティエンジニアの仕事内容は、主に「サーバーの構築・保守・運用」と「セキュリティに配慮したシステムの設計・運用」で構成されます。これらに加えて、サイバー攻撃からシステムを守る監理・保守の業務も、セキュリティエンジニアの職務に含まれます。

セキュリティエンジニアの需要は高いものの、働くにあたり前提条件としてネットワーク・サーバーに関する知識が求められます。よって、未経験者にとってのハードルは高めです。

AIエンジニアは高い専門性が求められる

AIエンジニアとは、AI技術によってITシステム構築・ソフトウェア開発を行うエンジニアを指します。メイン業務であるAIの開発は、ユーザーの課題分析から開発AIの要件定義・システム処理・実装・テストといった手順を踏み、ユーザーや各種デバイスにとって理想的なパフォーマンス・相性となるよう仕様を仕上げることがミッションとなります。

こちらもニーズは高いものの、実務にあたっては統計・機械学習に関する知識が求められるため、完全未経験でチャレンジするのは厳しいものと考えられます。

ユニタスは未経験からのエンジニア転職をサポート

ユニタスはエンジニア専門の転職支援エージェントです。ITやWeb系だけでなく、機械やものづくり分野の求人も多数ご紹介しています。

特に、未経験からのエンジニアキャリアを目指す方には、キャリア診断やプログラミングスクールとの連携による教育支援など、一気通貫して支援します。日本語スキル支援やビザのサポートなどもありますので、どこの国の方でも、国籍を問わずに対応できます。

プログラミング言語を学んだことがなくとも、実務経験がなくとも、エンジニアとしてのキャリアをスタートできます。未経験だからとあきらめずに、あなたの転職を応援します。

最初から難しいと思わず未経験でもエンジニアにチャレンジしよう!

エンジニアに転職する場合、プログラミングの経験や実績などが求められるケースが多いものの、実務未経験者を募集する求人は決して少なくありません。
普段からIT分野に興味があり、現在の職場で几帳面さ・臨機応変な対応力などを磨いてきた人にとっては、やりがいのある職種といえます。

エンジニアに転職した後もスキルのアップデートを継続することで、アップデートを怠ったエンジニアに差をつけ、自分の市場価値を高めることもできます。一口にエンジニアといっても様々な職種があるため、最初から転職が難しいとあきらめずに、未経験でも挑戦できるジャンルを選んでチャレンジすることをおすすめします。

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