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未経験からシステムエンジニアになる方法|必要なスキルや資格を解説

未経験からシステムエンジニアになる方法|必要なスキルや資格を解説

DX(デジタルトランスフォーメーション)化需要の高まりなどを背景に、エンジニア職種の採用ニーズが高まっています。こうしたエンジニアの中でも、ITプロジェクトにおけるソフト、ハードウェアの設計、開発、運用などを担当するのが、システムエンジニアです。
この記事では、未経験からシステムエンジニア(SE)を目指す人に向けて、必要なスキルや取得しておくべき資格について解説していきます。

未経験でいきなりシステムエンジニアになるのは難しい?

システムエンジニアに限らず、どんな職種でもまったくの未経験からいきなり業務に携わることは困難です。特にシステムエンジニアには、専門的な知識や経験が求められます

そのため、未経験からシステムエンジニアを目指す場合には、プログラマとして業務経験を積むところからスタートするのが一般的です。そして、現場での実務や資格取得などを通じてプログラミングやシステム設計スキルを磨き、システムエンジニアとしてステップアップするというキャリアを積むことになります。

しかし、現在はIT技術の発展などを背景にシステムエンジニアの人材需要が非常に高まっています。実際、転職サービスdodaの「転職求人倍率レポート(2024年4月)」によると、「エンジニア(IT・通信)」の転職求人倍率は11.50となっており、転職者1人に対して11件を超える求人があるという状態になっています。

こうした厳しいエンジニア採用の環境下、経験人材を採用するだけでなく、未経験の人材を採用し、育成することで必要な人員を確保しようとする企業も増えています。

システムエンジニアの仕事内容

一般的なシステム開発は要件定義・設計・開発(プログラミング)・テストという4つのフェーズに大別されます。システムエンジニアは、すべての工程に携わりますが、主に上流工程と呼ばれる要件定義と設計を担当することが多くなっています。

また、クライアントへのヒアリングなどを行った上で、要件を定義し、最適な仕様のシステム開発を行う必要があるため、プログラミングスキルだけでなく、コミュニケーションや交渉のスキルも必須となります。

未経験からシステムエンジニアになる方法

前述したように、完全な未経験からいきなりシステムエンジニアとして働き始めることは困難といえます。ただし、まったく方法がないというわけではありません。以下では、未経験からシステムエンジニアを目指す方法について解説していきます。

未経験からシステムエンジニアになる方法①プログラマーからステップアップ

システム開発の中でも下流工程と呼ばれる、開発・テストの部分を主に担当するプログラマとして業務経験を積み、システムエンジニアへのキャリアアップを目指すという方法があります。

プログラマとしてのキャリアの中で、システムエンジニアに必要とされるスキルを学ぶためには、およそ5年以上の経験を積むのが一般的とされています。

プログラマは、様々なプログラミング言語を用いて、システム、ソフトウェア開発を行う技術職ですが、システムエンジニアと比較すると未経験からでも採用されやすい傾向があります。そのため、プログラマとして経験を積みながら、必要な知識や経験、マネジメント能力などを磨いていくという方法があります。

未経験からシステムエンジニアになる方法②未経験OKの求人を探す

未経験からいきなりシステムエンジニアになるのは困難ですが、「未経験OK」の求人がまったくないわけではありません。こうした採用を行っている企業では、採用後にスムーズに業務にキャッチアップできるように研修が用意されていたり、教育制度が充実している場合が多くなっています。

しかし、未経験者OKの求人の中には、「システムエンジニア募集」と謳っていながらも実際にはテスト、運用、保守といった下流工程のみを担当するというケースもあります。こうした場合、システムエンジニアとしての自身が思い描いていたキャリアを積むことが困難になる可能性もあります。そのため、「未経験OK」の求人案件に応募する場合には、事前によく業務内容を確認しておいた方がよいでしょう。

未経験からシステムエンジニアを目指すために必要なスキル

未経験からシステムエンジニアを目指す場合には、事前に様々なスキルを身に着けておく必要があります。ここでは、実際に求人案件に応募する前に、身に着けておくべきスキルについて解説していきます。

システムエンジニアに必要なスキル①プログラミング知識

システムエンジニアとして働くためには、プログラミング知識が必須となります。担当する業務や開発するシステムの内容によって必要なプログラミング言語は異なるため、自身の目指す方向性にあった言語を学んだ方がよいでしょう。

また、複数の種類の言語に対応できればSEとしての人材価値を高めることができます。代表的なプログラミング言語としてはJava、Ruby、PHP、Pythonなどが挙げられます。自身が望むキャリアに必要な言語を身に着けることで、エンジニアとしてのキャリアを拓くことができる可能性も高まるでしょう。

システムエンジニアに必要なスキル②マネジメント能力

エンジニアというと、一人でPCに向かい黙々と作業を行うというイメージもありますが、実際のシステム開発には多くの人間が携わります。

そのためシステムエンジニアには各工程のメンバーの作業進捗を管理するためのマネジメント能力が求められます。特に大規模なシステム開発の場合、進捗管理に加えて、品質・リソースの管理もシステムエンジニアの重要な仕事となります。

システムエンジニアに必要なスキル③コミュニケーション能力

前述したマネジメントを行う上で、コミュニケーション能力は不可欠と言えます。また、システムエンジニアは、顧客に対して、必要な要件をヒアリングし、提案・交渉を行う機会も多いため、こうした観点からもコミュニケーション能力が必要になります。

システムエンジニアに必要なスキル④論理的思考力

プログラミングは、目的(ゴール)から逆算し、筋道を立ててコードを書いていく必要がある作業と言えます。そのため、論理的思考力が不可欠です。

例えば、プログラムが想定通りに稼働しない場合、必ずその結果に結び付く原因が存在します。もれやダブりがないようにコードを整理し、適切なプログラミング開発や不具合の解決を行う上では、論理的思考能力は必須と言えるでしょう。

未経験者がシステムエンジニアに必要なスキルを身に付ける方法

システムエンジニアに必要なスキルを学ぶためには、どのような方法があるのでしょうか?以下では、システムエンジニアに求められる知識を磨くための方法を紹介します。

書籍や学習サイトを利用して知識を身に付ける

現在は、プログラミングに関する様々な書籍があり、書店で手軽に入手することができます。こうした書籍を利用した学習を行うことで、比較的低予算で体系的に知識を身に着けることもできるでしょう。ただし、書籍を利用した学習には、「モチベーションが保ちづらい」「分からない部分を人に聞いて確認することが出来ない」というデメリットもあります。

そうした場合には、学習サイトを利用するという選択肢もあります。近年では、様々な動画学習サービスが展開されており、その中には無料で提供しているものもあります。動画を通じて、わかりやすくプログラミングの学習ができることに加えて、スマホやタブレットを使うことでスキマ時間に学習ができるというメリットもあります。

プログラミングスクールを利用する

独学ではモチベーションを保つのが難しいという人にとっては、プログラミングスクールが有力な選択肢となるでしょう。プログラミングスクールには、通学型とオンライン型があるため、自身のライフスタイルにあった学習スタイルを選択することができます。

オンライン型であれば、自宅やカフェなど好きな場所で学習を進めることができるでしょう。システムエンジニアを目指す場合は、プログラミングだけでなく、システムの設計やデータベース管理など幅広い知識が必要になります。そのため自分の希望に合ったカリキュラムが用意されているか、確認したうえでスクールを選ぶことをおすすめします。

実際にシステムを開発してみる

独学やスクールへの通学により知識を得たとしても、「実際の業務に生かすことができるのか」はわかりません。そのため、自分自身で簡単なアプリやサービスの開発にも挑戦してみるとよいでしょう。

書籍などを通じて得た知識をもとに実際に開発作業に取り組んでみることで、自身の課題などに気付くことができます。こうした試行錯誤を繰り返していくことで、スキルを高めていくことが出来るでしょう。

未経験からシステムエンジニアになるために役立つ資格

エンジニアは、弁護士や税理士のような国家資格が必須となる職種ではありません。しかし、資格を取得することで、自身のスキルを見える化することができ、転職活動などにおいてもアピールがしやすくなります。

エンジニアの能力を示す尺度となる国家資格の一つとして、基本情報技術者試験(FE)が挙げられます。
基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験で、ITエンジニアに必要な基本知識を問う内容となっています。これまでは年2回の実施でしたが、2023年4月からは年間を通して受験ができるようになり、平均合格率は47.1%でした。

システムエンジニアに学歴や学部は関係ある?

コンピュータを使って作業することから、一般的に「IITエンジニア=理系」というイメージが強いですが、必ずしもそうではありません。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発行した*『IT人材白書2020』によると、企業が先端IT従事者として採用した人材の最終学歴のうち、30.2%が「IT・情報系以外の文系」となっています。
*参照元(190ページ):https://www.ipa.go.jp/archive/publish/hjuojm0000007e6n-att/000085255.pdf

一部、学歴を応募要件としている企業もあるものの、IT人材として必要なスキルを身に着けていれば、学歴や学部はそれほど関係ないと言えるでしょう。

未経験からのエンジニアを目指す方を一気通貫で支援します

ユニタスはエンジニア専門の転職支援エージェントです。ITやWeb系だけでなく、機械やものづくり分野の求人も多数ご紹介しています。

特に、未経験からのエンジニアキャリアを目指す方には、キャリア診断やプログラミングスクールとの連携による教育支援など、一気通貫して支援します。日本語スキル支援やビザのサポートなどもありますので、どこの国の方でも、国籍を問わずに対応できます。

プログラミング言語を学んだことがなくとも、実務経験がなくとも、エンジニアとしてのキャリアをスタートできます。未経験だからとあきらめずに、あなたの転職を応援します。

知識や資格を身につければ未経験でもシステムエンジニアは目指せる

未経験からシステムエンジニアを目指すことは簡単ではないものの、正しい工程を踏んで努力していけば、実現可能なキャリアといえます。

自身が望むキャリアを明確にしたうえで、必要な知識を身に着けるための努力をしていくとよいでしょう。資格取得などの目標を持つことで、勉強のモチベーションを保ちやすくなります。

また、未経験からシステムエンジニアを目指す場合には、転職活動をサポートしてくれるサービスを利用するとよいでしょう。自身のキャリアビジョンなどを整理し、魅力的な企業と出会いやすくなるでしょう。

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