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IT業界とは?就活中の方必見の気になる業界の動向や将来性

IT業界とは?就活中の方必見の気になる業界の動向や将来性

さまざまな分野においてデジタル化が進み、パソコンやスマートフォン、自動掃除機ロボットやチャットGPTなど、ITは我々の生活とは切り離せない存在となっています。それに伴い、IT人材の需要が高まっており、未経験者を採用する企業も増えています。

日々変化し続けるIT産業の動向や将来性を理解することは、IT業界への就職を考える上でとても重要です。

本記事では、IT業界の現状と今後の展望に加え、AI、クラウド、IoTなど、注目分野の最新トレンドについてもご紹介します。ぜひ皆さんのキャリア選択にお役立てください。

IT業界とは?

情報技術(Information Technology)を活用してサービスを提供する産業をIT業界と呼びます。ひと言でIT業界と言っても、その領域は幅広く、ビジネス、エンターテインメント、教育、医療などあらゆる分野で活用され、我々の生活をさまざまな形で支えています。

IT業界は、その領域に基づいて大まかに5つに分類することができます。それぞれに専門的な知識や技術が必要となりますが、業界ごとに独立して業務を行うのではなく、互いに連携して機能しています。

分類 サービス内容例 代表的な企業例
ハードウェア スマートフォン、PC、PC周辺機器、ゲーム機などの開発、製造 Apple
ソニー
Intel など
ソフトウェア OS、アプリケーションの開発

・Windows、macOS
・文書作成ソフト
・表計算ソフト
・会計ソフト
Microsoft
Oracle
トレンドマイクロ など
Web・インターネット インターネットを介したサービスの開発、提供

<BtoB>
・ECサイト制作
・インターネットマーケティング

<BtoC>
・動画配信サイト運営
・ECサイト運営
・SNSサイト運営
<BtoB>
Salesforce
チームラボ
サイバーエージェント など

<BtoC>Google
LINE
Amazon など
通信サービス 通信インフラの開発、提供

・インターネット回線
・電話回線
・インターネットプロバイダ
NTT
Docomo
So-net など
情報処理サービス クライアントのシステム開発

・金融機関インフラ
・交通機関インフラ
・企業の業務系システム
富士通
NEC
NTTデータ など

例えば、PC(ハードウェア)にはOSやアプリケーション(ソフトウェア)をインストールし、インターネット回線(通信サービス)を利用することで様々なサービスを受けることができます。公共のインフラや企業の業務システム(情報処理サービス)も、通信サービスがなければ効果的に活用することはできません。

IT業界の現状とトレンド

新型コロナウィルスの影響で、我々の生活や働き方は大きく変わりました。多くの企業がリモートワークを取り入れ、クラウドサービスやオンライン会議システムの利用が一般的になっています。また、外出せずに買い物ができるECサイトの利用者が大幅に増え、その購入履歴や閲覧履歴のデータを活用したマーケティングや商品開発が行われるなど、さまざまな分野でデジタル化が浸透しています。

総務省「令和6年 情報通信白書」によると、2022年のIT業界(情報通信産業)のGDPは54.7兆円で、国内GDPの約10%を占めるまでに成長しています。

中でも、ここ数年の生成AIの成長はすさまじく、世界の生成AI市場規模は、2022年に90億ドルだったものが2023年には2倍の180億ドルに、さらに2027年には1,200億ドル規模になるであろうと予想されています。さらに、この生成AIの進化により、仮想現実やロボット、自動運転などの分野も急速に発展しています。

さらに、今後注目される技術には、IoT(モノのインターネット)クラウドコンピューティング5Gなどの移動通信システムビッグデータの活用などがあります。これら最新技術分野の技術者は特に需要が高く、これからも安定した就職が見込まれます。

IoT

IoT(Internet of Things)は、自動車や家電製品など、様々な「モノ」をインターネットと繋ぐ技術です。日本では「モノのインターネット」と呼ばれています。一般家庭では、外出先からスマホを利用してエアコンを操作したり、ハンズフリーで玄関の鍵の開け閉めを行うなどの機能が実用化されています。自動車や掃除機の自動運転にもIoTの技術が活用されています。

またエレベーターの監視やスマート農業、事務所内の空調や照明の制御、監視カメラ、ガスや水道の遠隔検針など、業務用としてもさまざまな場面で利用されており、ますます需要が高まっていくと考えられます。

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティングとは、サーバーや、データを保存するストレージ、ソフトウェア、AIを搭載した分析ツールなど、コンピューターのパワーや設備を、ネットワークを経由してオンデマンドで使用する仕組みです。

個人で撮影した写真や動画を、自身のスマートフォンやPCのメモリに保存するのではなく、クラウド型ストレージに保存している、という方も多いのではないでしょうか。

多くの企業は、ストレージを活用して複数人でデータを共有したり、クラウドサーバーを利用して初期費用や維持管理のコストを削減するなど、IT環境の効率化に役立てています。

移動通信システム 5G

5Gとは、5th Generation(第5世代移動通信システム)の略で、2020年3月からサービスが開始された新しい移動通信規格です。スマートフォンで快適に動画視聴ができる4Gと比較して、通信速度は最大で20倍、通信の遅延は最大で1/4にまで減少するため、PCやモバイル端末だけでなく、多数の電子機器を同時にインターネットに安定して接続することが可能です。

5Gの普及により、車の自動運転や家電の遠隔操作、リモートワークの環境整備、スマートフォンを活用した遠隔医療、バーチャルリアリティを利用したビジネスなどが現実的となり、さらなる技術革新が期待されています。

ビッグデータ

ビッグデータとは、インターネット上に公開されているコメントや動画、サーバ上に残されたアクセスログや通信記録、ショッピングサイトの購入履歴や閲覧履歴、交通系ICカードの移動履歴など、日々生成、蓄積されていく膨大なデータです。

ビッグデータは、整理し、解析することで、「小売業における顧客の購買データを基にした商品開発やマーケティング」、「医療分野での患者データを活用した研究開発」、「製造業での生産ラインのデータ分析による品質向上」など、さまざまな分野で有効に活用することができます。

今後IoTの普及に伴い、データの蓄積量は爆発的に増加していきます。ビッグデータの活用は、企業にとってより重要かつ必須となっていくでしょう。

IT業界の魅力と就職のメリット

IT業界には、「次々と新しいビジネスが生まれる業界である」「努力次第で最新技術を身につけることができる」「需要が高く、自身の市場価値を上げていくことができる」「年齢に関係なく、努力が評価される傾向がある」など、新しい業種ならではの魅力があります。また、IT業界はリモートワークの導入に前向きな企業が多く、ネットワーク環境さえ整っていれば自分にあったワークスタイルを選ぶことができるのも大きな魅力のひとつです。

では、具体的にどのような人材が求められているのでしょうか。

IT業界は幅広く、さまざまな職種があります。ここでは、これからさらに需要が高まると考えらえる職種と、その職務内容、おおよその平均年収をご紹介します。

ただし、下記の表の未経験者や新入社員の平均年収は、理系の大学や大学院出身者が多く含まれているため、やや高めに設定されています。全くの未経験、文系出身で実務経験がなく転職された場合、もう少し低い金額となることもあります。

職種 職務内容 平均年収
AIエンジニア AIの機械学習アルゴリズム(作業を遂行するための手順やルール)の設計や開発、運用 未経験者、新入社員:420~620万円程度

上級者、管理職:600~950万円程度
サイバーセキュリティエンジニア サイバー攻撃から情報資産を守るためのセキュリティ対策の設計、実装、監視 未経験者、新入社員:420~700万円程度

上級者、管理職:667~1086万円程度
データサイエンティスト 統計学や数学、AIを駆使してビッグデータの解析を行う 中級者:600~900万円程度

上級者、管理職:700~1100万円程度
IoTエンジニア インターネットに接続されたモノ(IoTデバイス)の設計、開発、セキュリティ対策 未経験者、新入社員:420~620万円程度

上級者、管理職:600~950万円程度

IT業界で求められるスキルと資格

IT業界でキャリアをスタートするのであれば、基本的なITの知識や、自分が目指したい職種で利用されているプログラミング言語のスキルが必要になります。

基本的なITスキル

IT業界で活躍するためには、どの職種を選ぶ場合でも、一定の基本的な知識やスキルは大切です。以下は、専門的なスキルを学ぶ前の土台として身につけておきたい知識です。

コンピュータの基礎知識 ハードウェア、ソフトウェア、OSの基本的な仕組みなど
ネットワークの基礎知識 ネットワークの種類、ネットワークプロトコル、ネットワークセキュリティなど
データベースの基礎知識 データベース方式、データ操作など
情報セキュリティの基礎知識 セキュリティ対策(ファイアウォール、ウイルス対策など)、情報漏洩対策、セキュリティに関する法規制

需要が高いプログラミング言語

エンジニアを目指す場合、自分が携わりたい業種で活用されているプログラミング言語のスキルの取得が必要となります。現在IT業界で特に需要が高い言語には次のようなものがあります。

◆ Python

Python(パイソン)は、無償で公開されているオープンソースのプログラミング言語です。文法がとてもシンプルで理解しやすく、初心者にもおすすめです。利用者が多く情報交換が活発で、疑問点や問題点が解決しやすいというメリットもあります。GoogleやInstagram、Spotifyなどの開発にも採用されている汎用性の高い言語で、AIやデータ分析、IoT開発などでも活用されており、今後も引き続き高い需要が見込まれます。

◆JavaScript

JavaScript(ジャバスクリプト)は、Webブラウザ上で動作するスプリクト言語です。旅行サイトで希望人数を入力すると合計宿泊費が表示されたり、入力フォーム内の誤入力を指摘したり、Webページ上でのドラッグ&ドロップを可能にするなど、動的なWebページを作成する際に活用されています。また、フレームワーク(プログラムの枠組みのテンプレート)やライブラリ(機能や処理のテンプレート)を活用することで、JavaScriptでのWebアプリやモバイルアプリの開発も可能であり、今後ますます需要が高まっていくと考えられる言語です。

◆Java

Java(ジャバ)は、1995年に生まれた長い歴史のある言語です。セキュリティ性の高い言語でもあるため、金融システムや企業の基幹システムなどに多く活用されています。また、Java仮想マシンと呼ばれるソフトを利用することで、一度開発したプログラムは特定のOSに依存することなく、どの環境でも実行することができるのが特徴で、IoT開発やAndroidアプリの開発にも多く利用されており、今後も安定した需要が見込めるでしょう。

IT業界の今後の展望と課題

IT業界はこれからも発展を続け、日々の業務や教育、医療、エンターテインメントなどに貢献し、我々の生活に浸透していくと考えられます。反面、技術者不足やセキュリティ強化の必要性など、解決していかなければならない多くの課題も残されています

セキュリティの課題

多くの「モノ」がネットワークに接続されるIoTの進化や、常にデータが送受信され続けるクラウドサービスの普及など、ネットワークの活用の幅が広がることにより、サイバー攻撃のリスクも大きく高まっています。加えて、サイバー攻撃の手法は年々巧妙化しており、多くの企業や人々が被害を受けています。セキュリティ対策は、今後ますます重要となっていくと考えられます。

IT人材不足の問題

IT業界は、急成長ゆえのIT人材の不足が大きな課題となっています。経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年までに最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。

技術は目まぐるしく進化していますが、この急速な技術進化に対応できる専門人材の育成が追いついていないのが現状です。特にAI、クラウドコンピューティング、データサイエンスといった高度なスキルを持つ技術者の不足は深刻です。

IT業界は、他の業界に比べて、求人数も多い傾向にあり、若い人材を積極的に採用する企業もたくさんあります。

IT業界への就職は未経験でも可能

現在、不足している人材確保のため、多くの企業が即戦力の採用だけでなく、未経験者の育成に力を入れています。IT業界において求められるのは、劇的なスピードで進化を続ける技術に、柔軟に対応し学び続ける姿勢と言われています

IT業界は、最先端の技術を学び、社会を大きく変える仕事です。

当記事を参考に、自身の適性や興味を見極めつつ、ぜひ、この急成長する業界でキャリアを築くチャンスを掴んでください。

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