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転職面接の逆質問——全業界で使える質問例と、「聞いてよかった」に変わる選び方

転職面接の逆質問——全業界で使える質問例と、「聞いてよかった」に変わる選び方

面接の終盤、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれる。用意していた質問は、面接の途中ですでに説明されてしまった。とっさに出てきたのは「特にありません」——帰り道で、「あれでよかったのか」と引っかかっている。あるいは、無難な質問をして場をつないだけれど、本当に聞きたかったことは聞けないまま終わった。そんな経験はないでしょうか。

逆質問は、面接官に評価される場である前に、自分がその会社を確かめるための時間です。 入社してから「聞いておけばよかった」と思うことの多くは、実は面接のこの数分で確認できたことだったりします。

この記事では、逆質問をどう捉えると準備がしやすくなるか、何個用意すればよいか、そして一次・二次・最終の段階ごとに、業界や職種を問わず使える質問例を整理します。最後に、例文をそのまま使うのではなく「聞いてよかった」と思える質問に変えるための選び方をお伝えします。

転職面接の逆質問は「評価される場」より「確かめる場」

逆質問について検索すると、「評価される質問」「好印象を残す質問」といった言葉が並びます。たしかに面接官は、逆質問から志望度や、会社をどれだけ理解しているかを見ています。それは事実です。

ただ、この見方だけで準備すると、逆質問は「正解を当てるゲーム」になり、本当に聞きたいことが後回しになります。面接官に評価されることと、自分が確かめたいことを聞くことは、実はほとんど矛盾しません。 自分の言葉で本当に知りたいことを聞いている人のほうが、暗記した質問を読み上げる人より、面接官には熱量が伝わります。

内定後の「本当にここでいいのか」は、逆質問で先に減らせる

逆質問を「確かめる場」と捉え直す理由は、もう1つあります。内定が出たあとに「本当にここでいいのか」と迷う人の多くが、面接で確認できたはずのことを確認していない、という点です。

残業の実態、配属先、入社後の立ち上がり方、評価の仕組み。こうしたことは、内定後のオファー面談でも聞けますが、面接の段階で聞いておけば、内定が出た時点で判断材料がそろっています。逆に、何も聞かずに選考を進めると、内定後に不安だけが残り、期限に追われながら確認に走ることになります。

逆質問は、内定後の迷いを前倒しで減らすための時間です。内定を前にして決められなくなったときの考え方は内定が決められないときの4つの見方で整理していますが、その記事で触れている「確認できること」の多くは、面接の逆質問で先に片づけられます。

逆質問は何個用意する?——3個準備して、1〜2個聞く

「何個用意すればいいのか」という迷いは、準備の段階でよく出てきます。目安としてお伝えしたいのは、3個準備して、実際に聞くのは1〜2個という運用です。

3個用意する理由は、面接の途中で説明されてしまう質問が必ず出てくるからです。1個しか用意していないと、それが説明済みだったときに言葉に詰まります。3個あれば、1〜2個が消えても聞ける質問が残ります。

一方で、用意した全部を聞く必要はありません。逆質問の時間は多くの場合5〜10分ほどで、1〜2個を丁寧に聞いて、答えに対して一言返すくらいがちょうどよい分量です。面接官から「他にもありますか」と促されれば追加する、という程度に考えておくと、時間配分で焦らずに済みます。

逆質問がないときは?——「特にありません」を避ける最低ライン

説明が丁寧で、本当に疑問が残らない面接もあります。そのときに「特にありません」と答えたくなるのは自然ですが、面接官には「関心が薄い」と受け取られやすい返答でもあります。

こうした場面のために、説明されても消えない質問を1つ持っておくのがおすすめです。

たとえば、

「◯◯についてご説明いただいた点は理解できました。加えて、面接官ご自身がこの会社で働き続けている理由をうかがえますか」

といった、相手個人にしか答えられない質問です。会社説明では出てこない内容なので、説明済みになることがなく、面接官も答えやすい質問になります。

疑問が残らなかったときは、そのことを正直に伝えたうえで1つ聞く。「ご説明が丁寧で、疑問点はほぼ解消しました。1点だけ」と前置きすれば、質問が少ないこと自体は問題になりません。

全業界で使える逆質問の例——面接の段階別

逆質問で聞く内容は、面接の段階、つまり「目の前にいる面接官が誰か」で変わります。人事に現場の細かい話を聞いても答えは一般的になりますし、役員に有給の取りやすさを聞いても手応えは薄くなります。聞く相手に合った質問を選ぶ、これが例文集をそのまま使うより結果が変わるポイントです。

まず、段階ごとの「聞く相手」と「確かめること」を早見表にまとめます。

面接の段階 主な面接官 逆質問で確かめること
一次面接 人事・採用担当 働く環境と制度の実態
二次面接 現場の責任者・一緒に働く人 仕事の中身と、一緒に働く人
最終面接 役員・経営層 会社の方向性と、その中での自分の位置

以下、それぞれの段階で、業界や職種を問わず使える質問例を挙げます。

一次面接(人事)で聞く:働く環境と制度の実態

人事は、制度や環境について会社全体の情報を持っています。求人票に書いてあることの「実態」を確かめるのに向いた相手です。

  • 入社後の研修や、立ち上がりまでの期間はどのように設けられていますか
  • 中途で入社された方が定着している理由として、どんな点が挙げられますか
  • 評価はどのような仕組みで、どのくらいの頻度で行われますか
  • 今回このポジションを募集されている背景を教えていただけますか

最後の「募集の背景」は、増員なのか欠員補充なのか、組織の状況が見える質問で、どの会社でも使えます。

二次面接(現場責任者)で聞く:仕事の中身と一緒に働く人

二次面接の逆質問は、入社後に一緒に働く人から、仕事の実態を直接聞ける数少ない機会です。一次・二次で面接官が変わる意味については一次面接と二次面接の違いで整理していますが、逆質問の面でも「相手が現場の人に変わる」ことが最大の違いです。

  • 入社後、最初に任される仕事はどのようなものになりますか
  • チームの1日の流れを、ざっくり教えていただけますか
  • この仕事で、大変だと感じる場面はどんなときですか
  • チームで活躍されている方に共通することがあれば教えてください
  • 差し支えなければ、面接官ご自身がこの会社で働き続けている理由をうかがえますか

5つ目は前のセクションで挙げた「説明されても消えない質問」で、二次面接では現場の人の本音が最も出やすい質問でもあります。「大変だと感じる場面」は、ネガティブな話を引き出す質問に見えますが、現場の人は正直に答えてくれることが多く、入社後のギャップを減らすのに最も効く質問の1つです。

最終面接(経営層)で聞く:会社の方向性と自分の位置

最終面接では、細かい制度や業務の話より、会社がどこへ向かっているか、その中で自分がどう関われるかを聞くと、相手の立場に合った質問になります。

  • 今後数年で、会社として特に力を入れていく領域はどこですか
  • この会社で長く働いている方には、どんな特徴がありますか
  • 入社までに準備しておくとよいことがあれば教えてください

3つ目は「入社を前提にしている」姿勢が伝わる質問で、最終面接の意思確認という性格にも合っています。

避けたい逆質問——調べれば分かること・条件だけの質問・「特にありません」

避けたいのは3種類です。

1つ目は、会社のサイトや求人票を見れば分かること。「事業内容を教えてください」は、調べていない印象を残します。

2つ目は、給与・休日・残業といった条件だけを並べること。確認自体は必要ですが、逆質問の時間にそれだけを聞くと、仕事への関心が伝わりません。条件面は「◯◯についてもうかがってよいですか」と一言添えて1つに絞るか、内定後のオファー面談に回すのが現実的です。

3つ目は「特にありません」で、前のセクションでお伝えした最低ラインの質問で避けられます。

Unitasキャリアアドバイザー 灯野マナ

Unitas(ユニタス)キャリアアドバイザー

灯野マナからひとこと

質問例を見ても「自分の場合は何を聞けばいいんだろう」となったら、応募先のことを話してみてね。何を確かめたいかが分かると、聞く質問は自然に決まるよ。Unitas(ユニタス)のキャリアアドバイザー灯野マナに気軽に話しかけてみて。面接の前日でも大丈夫。

「聞いてよかった」逆質問に変わる選び方

前のセクションの質問例は、どれもそのまま使えます。ただ、例文をそのまま聞いた質問と、自分の中から出てきた質問とでは、面接官の反応も、答えを聞いたあとの自分の納得感も変わります。「聞いてよかった」と思える逆質問は、例文から選ぶのではなく、自分の転職理由から作るものです。

転職理由から「これだけは確かめたいこと」を1つ決める

逆質問を作る出発点は、「今回の転職で何を変えたいのか」です。残業を減らしたくて動いているなら、確かめたいのは残業の実態と、それがチームや時期でどう変わるか。裁量を持ちたくて動いているなら、確かめたいのは入社後どのくらいの段階で任されるようになるか。人間関係を変えたくて動いているなら、確かめたいのはチームの雰囲気と、面接官がどんな人か。

転職理由が1つ決まれば、「これだけは確かめたい」という質問も1つ決まります。あとは、それを段階に合った聞き方に変えるだけです。この「何を変えたいのか」がまだ言葉になっていない場合は、逆質問の前に一度立ち止まる価値があります。「キャリアの軸」が決まらない人への問いかけをたどると、確かめたいことが見えてきます。

答えの「具体性」を見る——濁された質問は、内定後にもう一度聞く

逆質問は、聞いて終わりではありません。答えがどのくらい具体的だったかも、判断材料になります。 「残業はどのくらいですか」に対して

  • 「時期によります」で終わるのか、
  • 「月末は多めですが、月平均で◯時間程度、チームによって差があります」

と返ってくるのかで、その会社の透明性が見えます。

答えが濁された質問は、その場で食い下がる必要はありません。メモしておいて、内定が出たあとのオファー面談や条件確認の場で、もう一度聞けばよいことです。内定後は、企業側も候補者に入社してもらいたい立場になるため、面接のときより率直な答えが返ってくることが多くあります。面接で聞いて、内定後にもう一度聞く——この2段階で、入社前に確認できることはほぼ確認できます。

編集後記

Unitas(ユニタス)のLINE相談で、内定後に迷っている方の話を聞くと、「残業の実態」「配属先」「評価の仕組み」など、面接で聞けたはずのことが確認できていないケースが多くあります。逆質問を評価対策ではなく確認の場と捉え直すだけで、内定後の迷いはかなり減ります。「聞いていいのかな」と思う質問ほど、聞いておいてよかった質問になることが多いです。

まとめ——逆質問は、自分のための時間

逆質問は、面接官に評価される場である前に、入社後の「聞いておけばよかった」を減らすための、自分のための時間です。3個準備して1〜2個聞く。一次では環境と制度の実態を、二次では仕事の中身と一緒に働く人を、最終では会社の方向性を、聞く相手に合わせて確かめる。

そして例文をそのまま使うのではなく、「今回の転職で何を変えたいのか」から、これだけは確かめたい質問を1つ作る。 その答えの具体性まで見ておけば、内定が出たときに迷う材料は、すでにかなり減っているはずです。

次の面接で何を聞けばいいか迷っていたら

面接の日程が近いのに、何を確かめたいのかがまだ言葉になっていない——そんなときは、Unitas(ユニタス)のLINE相談で「今回の転職で何を変えたいか」から一緒に整理できます。逆質問は、そこが決まれば自然に見えてきます。

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